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[関西選手権]総理杯出場6校中4校決定!関学大、阪南大らは痛恨の敗戦で5・6位決定戦へ

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 第45回関西学生選手権大会の準々決勝が28日に各地で行われた。勝利した関西大びわこ成蹊スポーツ大大阪体育大立命館大が夏の大学日本一決定戦である総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理大臣杯)への出場権を手にした。一方で、敗れた昨季王者の関西学院大やリーグ戦で首位に立つ阪南大などの4校が5・6位決定戦へ回り、残る2枠を争うことになった。

 関西大が2年ぶり16度目の夏の全国切符を手に入れた。阪南大と対戦すると、2-1の勝利。前半11分にFW外山凌(4年=前橋育英高)の得点で先制されたが、後半42分に右サイドのMF布施周士(4年=東京Vユース)の折り返しから途中出場のMF吉井佑将(3年=大社高)がシュートを決めて追いついた。

 1-1と試合を振り出しに戻し、10分ハーフの延長戦へ突入。すると終了間際の延長後半10分、MF清永丈瑠(4年=鹿島ユース)の浮き球パスからFW竹下玲王(3年=磐田U-18)がシュート。これがゴールネットを揺らした。終了間際の劇的な逆転劇。関西大が阪南大を2-1で下し、4強入りを決めた。

 “王者”を撃破したのはびわこ成蹊スポーツ大。昨季年間4冠の関西学院大と対戦すると、延長戦の末に2-1で勝利した。試合が動いたのは後半26分、DF高尾瑠(2年=名古屋U18)の突破から最後はエースFW出岡大輝(4年=G大阪ユース)が決める。関学大が先制した。しかし、終了間際の後半43分にMF曽根田穣(4年=愛媛ユース)のゴールでびわこ大が追いつき、1-1で90分を終える。

 延長前半でも得点が生まれなかったが、延長後半8分にびわこ大が逆転に成功。FW堂安憂(3年=創造学園)の右CKから曽根田がヘディングシュートを決めた。これが決勝点となり、曽根田の2得点で勝利したびわこ大が4年ぶり2回目の総理大臣杯行きを決めた。3連覇を目指す関西学院大は悔しい敗戦。全国行きへ後がない状況に追い込まれている。

 大阪体育大大阪学院大に1-0で勝利し、7年連続22度目の夏の全国行きを勝ち取った。後半16分にMF池上丈二(4年=青森山田高)のFKからPA右のMF平田健人(2年=星稜高)が決めたヘディングシュートが決勝点となった。

 立命館大は2部所属の大阪産業大に6-1の貫禄勝ち。前半だけで4点を奪うと、後半には2点を追加。背番号10のMF國分伸太郎(4年=大分U-18)が直接FKによる1点を含む2得点3アシストの大活躍で勝利へ大きく貢献。立命館大が10年ぶりに総理大臣杯を戦うことが決まった。

 準決勝は6月1日に行われ、立命館大は関西大と、大阪体育大はびわこ成蹊スポーツ大と戦う。なお、今大会では上位6校が総理大臣杯への出場権を得ることができるため、準々決勝で敗れた4校は6月2日に行われる5・6位決定戦で勝利した場合にのみ、夏の全国切符を手にすることができる。

 5・6位決定戦では関西学院大は大阪学院大と、大阪産業大は阪南大と激突する。残る2枠を奪い取るのはどこのチームになるのか。

結果および日程は以下のとおり

■準々決勝日程(5/28)
[J-GREEN堺・メインフィールド]
関西大 2-1 阪南大
[関]吉井佑将(87分=補・布施周士)、竹下玲王(110分=補・清永丈瑠)
[阪]外山凌(11分=補・松尾雄斗)

関西学院大 1-2 びわこ成蹊スポーツ大
[関]出岡大輝(72分=補・高尾瑠)
[び]曽根田穣2(88分、108分=補・堂安憂)

[J-GREEN堺・S2フィールド]
大阪体育大 1-0 大阪学院大
[体]平田健人(61分=補・池上丈二)

大阪産業大 1-6 立命館大
[大]松木政也(51分=補・中島健汰)
[立]浅田裕貴(16分=補・國分伸太郎&木藤舜介)、高畑智也(37分)、中野匠(40分=補・國分伸太郎)、國分伸太郎2(45分=補・中野匠、70分)、木藤舜介(81分=補・國分伸太郎)

■準決勝日程(6/1)
[キンチョウスタジアム]
立命館大 15:00 関西大
びわこ成蹊スポーツ大 17:30 大阪体育大

■5、6位決定戦(6/2)
[J-GREEN堺・S11フィールド]
関西学院大 18:00 大阪学院大

[J-GREEN堺・S7フィールド]
大阪産業大 18:00 阪南大

[写真]雨中の熱戦を制し、関西大が逆転で2年ぶりの総理大臣杯へ

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