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決勝弾のFC東京FW前田「悔しい思いをしたのは僕らだけでない」

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[5.29 J1第1ステージ第14節 FC東京 1-0 G大阪 味スタ]

 悔しさを晴らす価値ある一撃を叩き込み、チームに勝利をもたらした。

 5日前の24日に行われたACLラウンド16第2戦で上海上港のホームに乗り込んだFC東京は、終盤まで体を張った守備で得点を許さなかったものの、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われてベスト8進出を逃した。

 FW前田遼一は後半5分の決定機を相手GKに阻まれていたこともあり、「僕自身チャンスを決められなくて、ああいう形で負けて帰って来てしまった。悔しい気持ちしか残っていなかったし、この試合で悔しさを晴らそうとピッチに立った」と並々ならぬ思いを胸にG大阪戦に臨んでいた。

 すると、スコアレスのまま迎えた試合終盤の後半35分に前田が決勝点を叩き込む。MF河野広貴がFKを蹴り出すと、「相手のラインが下がるのがちょっと早いと話していたので、そこをうまく突けたと思うし、空いているスペースに入っていけた」とニアサイドに走り込んだ前田がヘッドで合わせてネットを揺らした。

「広貴が最高のボールをくれたので、決められて良かった」と振り返る前田は、「中国で悔しい思いをしたのは僕らだけでなく、サポーターの皆さんも悔しい思いをしたと思う」とゴール直後にサポーターと喜びを分かち合った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第14節 スコア速報

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