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要注意人物・宇佐美に仕事させず…FC東京DF橋本「もっともっとできる」

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[5.29 J1第1ステージ第14節 FC東京 1-0 G大阪 味スタ]

 対面には日本代表FW宇佐美貴史。しかし、FC東京の右SBに入ったDF橋本拳人は体を張った守備を披露して要注意人物に仕事らしい仕事をさせず、1-0の完封勝利に貢献した。

「宇佐美選手の中にカットインしてからのシュートやクロスを警戒することはスカウティングで分かっていたので、ディフェンスラインで声を掛け合って対応しようとした」

 宇佐美にボールが渡ると、むやみに飛び込まずに冷静に動きを見極める。中央に切れ込んだ際には周囲とのマークの受け渡しで、縦に突破しようとすれば粘り強い対応で宇佐美から自由を奪った。

 本職はボランチながらも、「CBもFWでもサイドハーフでも、ほぼ全部」のポジションでプレー可能な万能戦士は、SBとしてのプレー機会を増やしている。G大阪戦で宇佐美を封じたことは自信につながるだろうが、「もっともっとタイトにマークできたし、宇佐美選手にボールを入れさせないような守備もできた。もっとSBとしての守備を追求していきたい」と満足することなく、さらなる成長を求める。

 リオ五輪に出場するU-23日本代表の候補選手は「当然、五輪に行きたい気持ちは常に持っている」と話すと、「ただ、まずはFC東京で良いプレーをしてアピールすることが大事。目の前の1試合1試合をしっかり戦って結果を出していきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第1ステージ第14節 スコア速報

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