beacon

[MOM1782]浜松開誠館DF須貝英大(3年)_指揮官、清水の先輩DFも認める「欠かせない」SB

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.29 総体静岡県予選準決勝 浜松開誠館高 0-0(PK6-5)静岡城北高 アイスタ]

 元清水FWの浜松開誠館高・青嶋文明監督が絶対的な信頼を置く選手だ。「自分のプレーだけでなく、全体を落ち着かせる。グループを良くする存在。欠かせないですね」。その左SB須貝英大(3年)はこの日、0-0で突入したPK戦でシュートをポストに当ててしまったが、それでも指揮官は80分間の戦いで印象的なプレーをした選手として須貝の名を挙げた。

 ポジションは左SBだが、まるでアタッカーのようにゴールを狙い続けた。前半から高めに位置を取って積極的に攻守に絡んだ須貝。14分にはインターセプトから左足ミドルを打ち込み、31分にもフィニッシュのシーンに現れて右足シュートを狙った。中盤の混戦に素早く反応してボールを奪い取り、また仕掛けでも存在感を発揮。1対1の守備や運動量に自信を持っていることに加えて「カバーしてくれる仲間がいたり、周りのサポートがあるから行くことができる」というSBは思い切り良く前に出て、アグレッシブなプレーでチームを牽引した。

 チームは得点を奪うことができなかったが、無失点で80分間を終了。無失点で終えたことについては頬を緩ませた。ほぼ隙を見せずに完封した試合について「試合前から失点しないのは言ってきたこと。失点するチームは上で勝てない。まだ質は低いけれど、その意識がある」と納得していた。

 この日は2学年上の先輩DFであり、現在清水で左SBを務める松原后が応援に駆けつけた。その松原も「粘り強いし、上がっても行ける。運動量もある。ハードワークできるのはいい選手だと思う」と賞賛する存在。その松原の1対1の強さを「見習いたい」と語り、アトレティコ・マドリーのSBフェリペ・ルイスを憧れの選手に挙げる須貝は総体予選を突破してチームにとって初の全国大会出場に貢献する意気込みだ。「常に憧れというか、サッカー始めた時から全国はいつかピッチに立ちたいと思ってやってきた」。指揮官、先輩も認める実力派SBが決勝でもチームのために、走り、戦う。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

TOP