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本田はチームのオプション増に期待、自身の欠場に「左右されるようでは…」

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 左膝裏痛のため別調整が続いている日本代表FW本田圭佑(ミラン)が1日の練習後、報道陣の取材に応じ、ケガの状態について語った。

 バヒド・ハリルホジッチ監督は練習前の公式会見で本田が3日のキリン杯準決勝・ブルガリア戦(豊田ス)を欠場すると明言。本田も「1戦目は出ない」と話し、7日の決勝または3位決定戦に向けても「今の状態では言えない。治り方次第」と慎重な姿勢を見せた。

 5月29日の練習中に左膝裏を痛めた本田はその後、2日連続で練習を欠席。この日はグラウンドに姿を見せたが、ピッチサイドで指揮官と言葉をかわし、その後はそのままストレッチなどで調整した。

 ミニゲーム中に違和感を訴えた左膝裏について「一つの動作でこうなった。確かにその動きはリスクのある動きだった。結果論なのでしょうがない」と説明。指揮官は「この合宿中、こんなにパフォーマンスの良い本田は見たことがなかった」と欠場を残念がったが、好調ゆえに起きたアクシデントだったとも言えそうだ。

「それはあるでしょうね。コンディションが良いときのほうがいろいろ挑戦できる。その挑戦の結果」と認める本田は「ケガをするたびに思うのは、いい機会だなということ。あらためて(身体の)左右のバランスだったり、筋肉状態だったりを見直している最中。それは来季に向けてという部分」と、努めて前向きに話した。

 結果としてW杯アジア最終予選を見据え、本田不在の状況をテストする舞台となりそうなキリン杯。本田は「そもそも僕が(メンバーに)入る、入らないで(チームのパフォーマンスが)左右されるようでは、2年後のW杯で結果を残せない」と力説。「『違う部分ではこっちのほうがいいな』というのが見えないと。オプションとして数が少ないというのは感じている。そういう期待も込めて、そういうところが見たい」と、自分のいないチームが別のオプションとして機能することに期待していた。

(取材・文 西山紘平)

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