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決勝は欠場か…2得点も負傷交代の香川「ちょっと痛む」

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[6.3 キリン杯準決勝 日本7-2ブルガリア 豊田ス]

 7発大勝でキリン杯決勝進出を決めたハリルジャパンだが、エース2人を欠くことになるかもしれない。2得点を挙げた日本代表MF香川真司(ドルトムント)が前半44分に負傷交代。接触プレーで腰の右側を痛め、いったんはプレーを続けようとしたが、すぐにピッチに倒れ込み、そのままスタッフに付き添われて歩いてグラウンドを離れた。

 試合後、報道陣の取材に応じた香川は「ちょっと痛むので、明日の回復を見て判断したい」と説明。「打撲だと思う」としながらも、その表情は晴れない。中3日で迎える7日の決勝ではボスニア・ヘルツェゴビナと対戦するが、左膝裏痛でこの日のブルガリア戦を欠場したFW本田圭佑に続いて背番号10も不在となれば、ハリルジャパンとしては大きな痛手だ。

 負傷するまでは圧巻のパフォーマンスだった。1-0の前半27分、DF長友佑都の左クロスに頭で合わせ、追加点。「1点目はほんとに長友さんが素晴らしい『アモーレ』をくれた」と、ピンポイントクロスに感謝した。

「(長友)佑都からアシストされた記憶があまりない。いつも最後のところで合わなかった。今日は素晴らしいクロスで、ドンピシャリだった。こういうのを次からも増やしていきたい」

 8分後の前半35分にはFW小林悠が右サイドからグラウンダーのクロスを入れ、MF清武弘嗣がスルー。香川はゴールに背を向けた状態から鋭い反転でマークをはがし、左足でゴール左隅に流し込んだ。

 鮮やかなコンビネーションからの追加点に「(小林)悠くんが粘って、キヨ(清武)がスルーして、みんなが絡んだ得点だった。一連の流れで点が取れた」と自画自賛。その直後に負傷交代と、香川自身は思わぬアクシデントに見舞われてしまったが、チームとしては本田不在の中、大量7得点を奪い、「チームとして一つ試されているところだった。後半に出てきた選手も含めて、一人ひとりが結果を出したのは大きい」と納得の表情も見せていた。

(取材・文 西山紘平)

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