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[MOM1789]神戸弘陵FW村山健(3年)_見えてきた「オレが決めるの責任感」、新10番が3発!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.3 総体兵庫県予選準決勝 県立西宮高 1-5 神戸弘陵高 アスパ五色メイングラウンド]

「『オレが決める』という責任感が見えてきた」。神戸弘陵高の谷純一監督は今大会、かつて自身も背負った10番をFW村山健(3年)に与えた。「ゲームを決める選手に」との期待を受けた新10番はゴールを連発。準決勝で難敵・県立西宮高から3得点を奪った村山の活躍について指揮官も目を細めていた。

 充実の3発。1点目は不運な形で先制点を奪われた6分後に生まれた。「サイドばかりで真ん中が全然崩せていなかったんで、ターンして真ん中崩して行こう」と考えた村山は個人で局面を打開すると、FW矢嶋将己(3年)との大きなパス交換で同点ゴール。さらに後半5分に左足で勝ち越し点を奪うと、21分には「CBの位置が確認できていたんで、ボール来たら前向いて仕掛けようと思っていた」とMF野中新史(3年)のスルーパスに反応して右足でゴールを破った。

 スキルとフィジカル能力を兼ね備えた“いい選手”ではあったが、これまではチャンスに絡むものの、ゴールが奪えずにいた。だが現在は、谷監督からのアドバイスを実践することで結果に繋げることができてきているという。「谷先生に、ボランチの選手がボール持った瞬間とか、CBの選手とか前向きの選手ができた瞬間にもっとゴールに向かう動きでプルアウェイして受けろと言われていて、それをゴール前で実践していたら結果が出てきた。自分としても今大会、結構点取れているので自信になってきている。次の決勝でも取って行きたい」。ライバル・滝川二高との決勝でもゴールを決めてチームを勝利へ導くつもりでいる。
 
 滝川二には絶対に負けたくない相手もいる。「滝二は知っている人もいっぱいいて、(エースの)持井響太とか(出身の)地区一緒で。(兵庫県選抜が出場した)ガバナーカップでも響太が10番つけてボクはメンバー外れたんですけど、絶対負けたくないんで点取って(力を)証明したいです」。チームの勝利だけでなく、エース対決も制して全国出場を決める。

[写真]後半21分、神戸弘陵FW村山はハットトリックを達成

(取材・文 吉田太郎)
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