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[MOM1793]大阪学院MF中道佑真(3年)_先制点に加えてハードワーク貫徹!大阪学院のサッカー体現した155cmMF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 総体大阪府予選決勝リーグ第2節 興國高 0-2 大阪学院大高 J-GREEN堺]

 “自称”155cm、45kg。全体的に小柄な選手が多いチームの中でも、一際小さく映るMFは華奢で、「スピードはないです」と微笑む。だが、強い意志と溢れんばかりのエネルギーで走り続けたMF中道佑真(3年)が大阪学院大高に白星をもたらした。

 前半15分、「前の試合で背後への動きが少ないと言われていたので、背後へ抜けるのを意識してやっていました。(今日は)背後抜けることしか考えていなかった」という中道は絶妙なタイミングの飛び出しで縦パスを引き出して右足で先制ゴール。「良いボールが来たので蹴るだけでした」という1点が“タレント軍団”興國に大きな重圧を与えた。

 前線で右へ、左へと幅広い動き。全速力で相手にプレッシャーをかけ続け、球際では一回り以上大きな身体の選手たちに激しく当たり、スライディングタックルも決めた。奮闘光ったMFは攻撃面でもポジショニング良くボールに絡んで精度の高いパスワークを実現。「常にスペースで受けること意識しています。小柄だからすばしっこい感じで相手の嫌なところでボール受けられたらいい」。後半終了間際に交代するまで攻守にフル回転で走り回った。

 5日の決勝リーグ最終節では昨夏全国8強の履正社高と対戦する。全国初出場を懸けた大一番で強敵と戦うが、「まだ学院は全国出たことがないので、ボクらの代で歴史を変えられたらいい。勝てば全国なんで、勝つことだけを考えてやりたい」。チームで最も小柄だが、大阪学院の前に出るサッカーを体現する存在。履正社戦でもチームメートたちとともに最大の特長であるハードワークで勝利を掴み、歴史を変える。

(取材・文 吉田太郎)
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