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新境地に魅力を感じる原口「ボランチも面白いかなと」

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 新境地への魅力も感じているようだった。7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田S)はFW本田圭佑、MF香川真司が欠場する見通し。攻撃陣が手薄な状況でFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)にもチャンスが回ってきそうだ。

「まだ分からないけど、2人がいないということは前(のポジション)が空いているので、チャンスは少なからずあるんじゃないかなと思う」。3日のブルガリア戦(7-2)は左サイドで先発したMF清武弘嗣が香川の交代後、トップ下でプレー。原口は後半25分からその清武に代わって途中出場し、そのままトップ下に入った。

 ハリルホジッチ監督はこれまで原口をさまざまなポジションで起用してきた。クラブでは右サイドハーフが主戦場だが、ブルガリア戦のトップ下だけでなく、ボランチやサイドバックで起用されることもあった。

 原口は右サイドでのプレーについて「普段やっているポジション。縦にも中にも行けるし、代表だとよりコンビネーションが出せると思う。キヨくん(清武)が真ん中をやるなら、預けて出て行けば、必ず良いボールが出てくると思う」とイメージを膨らませた。

 その一方で「サイドをやりたいけど、ボランチも自分としては面白いかなと思っている」と、意外な言葉も口にした。「トップ下では、キヨくんや(香川)真司くんほど自分は前を向くのがうまくない。そこで勝負するなら、サイドやボランチのほうがチャンスがあると思う。試合に出たいし、チャンスがあるところで勝負したいという気持ちはある」。理由はそれだけでなく、プレー面でも自分の長所を出しやすいと感じているようだった。

「30m、40mスプリントしたところで自分は良さが出る。ボランチから30mスプリントすると、ゴール前。出ていったときの迫力は自分の良さでもある」。低い位置から長い距離を走り、迫力を持ってゴール前に飛び込む。サイドとはまた違った自分の武器の生かし方をボランチという新境地に見出そうとしている。

(取材・文 西山紘平)

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