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第2戦は後半30分雷雨中断中止…新生なでしこ、アメリカ遠征1分1敗

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[6.5 国際親善試合 日本女子0-2アメリカ女子]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は5日、アメリカオハイオ州クリーブランドにあるファーストエナジースタジアムでアメリカ女子代表と国際親善試合を行い、0-2で敗れた。0-2の後半30分に雷雨中断となり、約1時間後にそのまま終了となったことが発表された。高倉麻子監督を迎えて臨んだ新生なでしこのアメリカ遠征は、1分1敗に終わった。

 高倉なでしこの初陣となった2日のアメリカ戦は、激闘の末に3-3でドロー。2点差を逆転されるなど悔しさもあったが、自分たちの形を多く作るなど収穫もあった。中2日で迎える一戦は、標高1600mだったデンバーから同200mのクリーブランドに場所を移し、世界王者との再戦となった。

 なでしこは初戦から先発メンバー7人を変更。GKは山根恵里奈、4バックは右からDF川村優理、代表デビューのDF高木ひかり、DF熊谷紗希、DF宇津木瑠美。中盤はダブルボランチをMF阪口夢穂と代表デビューのMF中里優の日テレ・ベレーザコンビ、そして右MFに杉田亜未、左MFに増矢理花。トップ下をMF岩渕真奈が務め、1トップにはFW菅澤優衣香が起用された。

 初戦は試合の入りでペースを掴み、先制点に繋げていたなでしこだが、この日は立ち上がりからアメリカの攻勢を受けてしまう。そんな中で前半14分に迎えたチャンス、ゴール正面でFKを獲得するが、杉田のシュートはクロスバーを越えてしまう。ようやく得たチャンスも得点に繋げることは出来なかった。

 そんな展開でも我慢強い戦いを見せていたなでしこだが、前半27分に先制点を許してしまう。右サイドでFKを与えると、ゴール前に入ったボールを杉田がクリアミス。DFミーガン・クリンゲンバーグに拾われると、クロスボールをDFジュリー・ジョンストンに押し込まれる。高倉監督も初戦後に「ミスがらみの失点が多かった」と悔やんでいたが、またもミスから失点を許した。

 後半に入ると同時になでしこは2選手を交代。杉田と菅澤を下げてMF中島依美とFW千葉園子を投入。中島は右MF、中島はトップ下に入り、岩渕が1トップに上がった。同11分には川村を下げてDF有吉佐織を入れて、リズムに変化を求める。しかし後半に入っても流れは変わらず。山根の好セーブで失点を防いでいたが、同17分、右サイドの裏を取ったFWクリスタル・ダンのクロスをFWアレックス・モーガンに押し込まれる。モーガンは初戦の2ゴールに続く、2試合連続弾となった。

 2点ビハインドとなったなでしこは後半19分に岩渕を下げてFW横山久美を投入。同20分には増矢に代えてMF佐々木繭を送り込み、何とか反撃を試みる。ただ後半30分過ぎに急に雷を伴う大雨がスタジアムを襲ったため、主審は試合を止めて、選手たちにベンチ裏へと引き上げるように指示。スタンドの観客もスタジアム奥へと避難した。その後天候は回復せず、安全を考慮して後半30分で試合中止となった。

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