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川島&東口から刺激受ける西川「うまくなりたいと純粋に思える」

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 強力なライバルが代表に戻ってきた。しかし、GK西川周作は「良い刺激を毎日受けながらトレーニングできている」と充実した表情を見せた。

 15年3月に日本代表監督にバヒド・ハリルホジッチ監督が就任した直後、守護神を務めていたのはGK川島永嗣だった。しかし、15年夏に当時所属していたスタンダール・リエージュを退団すると、欧州で所属チームを探したものの、なかなか移籍先が決まらず。無所属のまま時間が過ぎ、その間は日本代表からも遠ざかった。

 その間に日本代表守護神の座を奪い取ったのが西川だった。15年9月から始まったW杯2次予選では第5節までフル出場を続け、5試合連続完封を成し遂げた。「2次予選で失点しないというのが一つの目標だったので、それをクリアすることで一つの自信になった」と胸を張って答える。

 だが、昨年末にダンディー・ユナイテッドへの加入が決まった川島が今年3月に代表に復帰。ハリルホジッチ監督がキリン杯メンバー発表会見で「GK3人の優先順位は決めていない」と語ったように、準決勝ブルガリア戦では川島に先発の座を譲ることになった。

 しかし、西川は川島について「自分が経験したことないことを経験している選手だし、W杯にも2回出ている本当にレベルの高い先輩」と話すと、「永嗣さんと東口(順昭)とトレーニングすることで、さらにもっとうまくなりたいと純粋に思える」と現在の状況を歓迎している。

 9月にはロシアW杯アジア最終予選が始まる。2次予選で自信を得た西川は、「大事なのは本当にこれから。最終予選で無失点を続ければ、自分が今まで見えなかった世界が見えてくると感じている」と語る。そして、最終予選でゴールマウスを託されるためにも、翌日に控えたボスニア戦で出場機会を得ることがあれば、「自分のプレーをしっかりイメージしてやりたい」と自らのプレーでチームを完封へ、そしてキリン杯優勝へと導こうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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