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「バイクの排気量が増すように」国内組の意地見せたい槙野、宿舎で本田と香川には…

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 評価を覆すだけのプレーを見せ続けるしかない。日本代表DF槙野智章(浦和)は合宿を通してハリルホジッチ監督から「国内組は厳しいことを言われている」と明かし、「そうやって言われることは歯がゆいけど、事実でもある。ACLの結果もそうだし、監督の見方を変えるだけのプレーをグラウンドで見せないといけない」と力説した。

 ハリルホジッチ監督は5日の公式会見でも「(国内組の)何人かの選手は体脂肪率に問題がある。もしかしたらそれが原因でA代表にいられないかもしれない」「国内組にはまだまだ十分な準備ができていない選手がいる。トレーニングでも彼らは高いインテンシティーに長く付いてこることができない」と話すなど、国内組に厳しいダメ出しをした。

 5月26日のメンバー発表会見では、Jリーグと欧州リーグの比較で「戦う意識やプレースピードにはバイクとフェラーリほどの違いがある」と指摘。槙野はこのときの言葉に自ら触れ、「1年後には変わったと言われるように。バイクの排気量がちょっとずつでも増していけば」と、さらなるレベルアップを誓った。

 7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田S)は、負傷を抱えるFW本田圭佑とMF香川真司の2人が欠場する見通し。槙野が「日本代表を長く支えてきた2人が出ないということで、代わりに入る選手が爆発的な結果を残すことが今後、(W杯アジア最終予選を)戦っていくうえでも大事になる」と話すとおり、国内組を含め、普段出場機会の少ない選手の奮起も求められている。

 本田と香川は前日5日に引き続き、この日も練習場に姿を見せず、ホテルで治療に専念した。2人の宿舎での様子を聞かれた槙野は「食事会場では前に本田くん、横に香川くんがいる」と笑顔で明かし、明日の試合が終わればオフに入る2人に対して「(本田)圭佑くんには『ビジネスに力を注ぎ込まないように』、香川くんには『このあとの休みに向けて熱が入らないように』と言っている」と冗談めかして話した。

(取材・文 西山紘平)

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