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[コパ・アメリカ]バネガ&ディ・マリアが1G1A!前回決勝再現カードはアルゼンチンがチリを下し、雪辱果たす

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[6.6 コパ・アメリカD組第1節 アルゼンチン2-1チリ]

 コパ・アメリカD組の第1節が6日に行われた。前回大会決勝カードの再現となった一戦。アルゼンチン代表がチリ代表を2-1で下した。前半は0-0だったが、後半6分、14分に得点を奪う。終了間際に1点を返されたものの勝利した。

 昨年行われた前回大会決勝では0-0でもつれ込んだPK戦の末、PK4-1でチリがアルゼンチンに勝利。母国開催の大会で悲願の初優勝を果たした。そして今大会のグループリーグで同組に入った前回大会ファイナリストたち。グループリーグ初戦で早くも激突した。

 アルゼンチンは5月に行われた親善試合で腰を負傷したFWリオネル・メッシ(バルセロナ)がベンチスタート。4-2-3-1システムの2列目右にはメッシの“代役”MFニコラス・ガイタン(ベンフィカ)が入り、トップ下にはMFエベル・バネガ(セビージャ)、2列目左にMFアンヘル・ディ・マリア(パリSG)、1トップをFWゴンサロ・イグアイン(ナポリ)が務めた。

 前回大会王者のチリは4-3-3システムで3トップには右からアレクシス・サンチェス(アーセナル)、エドゥアルド・バルガス(ホッフェンハイム)、ジャン・ボセジュール(コロコロ)が並んだ。

 立ち上がりからチャンスを作ったのはアルゼンチン。前半2分にはディ・マリアの左クロスからガイタンがヘディングシュートを打つも、クロスバーを叩く。同8分にはドリブルで持ち込んだガイタンのラストパスからPA左へ切れ込んだディ・マリアがシュートを打つも枠を外れる。

 前半23分にはディ・マリアのパスから左サイドへ抜けたバネガが中央へ折り返し。ゴール前に詰めていたイグアインがワンタッチで狙うも決めきれない。

 対するチリは前半のシュート数はわずかに2本。中盤でMFハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)に弾かれ、バイタルエリアまで入れない。前半30分には中央から持ち込み、最後はサンチェスが狙うもGKセルヒオ・ロメロ(マンチェスター・U)の右手一本に弾かれた。同43分にはマスチェラーノをかわしたサンチェスが左サイドへスルーパス。抜けたボセジュールがクロスを入れるも、DFにクリアされた。互いに慎重な入りとなり、0-0で前半を終える。

 交代のないまま迎えた後半6分、アルゼンチンがついに均衡を破った。センターライン付近でボールを奪ってのカウンター。バネガのスルーパスに反応したのはディ・マリア。左サイドへ抜けると追ってくるDFを横目に、鮮やかなトラップから左足シュートを突き刺した。アルゼンチンが1-0と先制した。

 ベンチ前に駆け寄ったディ・マリアは「おばあちゃん、あなたがいなくなりとても寂しい」と描かれたアンダーシャツを天に掲げて、感極まった表情。ゴールにも笑顔はなく、この日に亡くなった祖母へ哀悼の意を捧げた。

 直後の後半9分にチリは最初の交代カードを切り、DFエウヘニオ・メナ(サンパウロ)に代わり、FWファビアン・オレジャーナ(セルタ)を送る。

 しかし、またもゴールネットを揺らしたのはアルゼンチン。後半14分、敵陣内で右サイドでボールを失いかけるが、ガイタンがスライディングで引っ掛ける。こぼれを拾ったマスチェラーノが縦へパス。ディ・マリアが持ち込み、最後はPA左のバネガが低い弾道の左足シュートをニアへ決めた。2-0と差を広げた。

 何とか1点を返したいチリは、後半23分にバルガスに代えて、FWマウリシオ・ピニージャ(アタランタ)を投入。しかしゴールは遠く。獲得したCKもシュートで終わることはできない。

 後半28分には2点リードのアルゼンチンが最初の交代。イグアインに代わり、FWセルヒオ・アグエロ(マンチェスター・C)。同35分にはディ・マリアに代えて、MFエリク・ラメラ(トッテナム)を投入した。同42分には試合を締めるべく、ガイタンに代わり、MFマティアス・クラネビッテル(A・マドリー)を送った。

 チリは後半37分に最後の交代枠を使い、アランギスをDFホセ・ペドロ・フエンサリダ(ウニベルシダ・デ・チレ)に代える。なかなかゴールが遠かったものの、後半終了間際のアディショナルタイム3分にFKからフエンサリダがヘディングシュートを叩き込み、意地をみせた。

 そのまま試合は終了。メッシを温存したアルゼンチンがチリに2-1で勝利。前回大会決勝の雪辱を果たし、今大会初白星を手にするとともに勝ち点3を上乗せた。


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