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危機感を口にするキャプテン長谷部「守備の改善は急務」

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[6.7 キリン杯決勝 日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ 吹田S]

 最後まで厳しい表情を崩さなかった。日本代表MF長谷部誠(フランクフルト)は1-2の逆転負けを喫した試合後、「守備の改善は正直、急務だと思う」と、9月開幕のW杯アジア最終予選を前にディフェンス面の立て直しが喫緊の課題になると強調した。

 3日の準決勝・ブルガリア戦(7-2)でも6-0と大量リードを奪ったあとに2失点。この日も得点直後、さらには相手の選手交代直後に失点するなど、明らかに集中を欠いた。失点場面だけでなく、長身選手ぞろいのボスニア・ヘルツェゴビナに対し、「フィジカル的なところで簡単にやられてしまっている」と、全体の守り方にも問題があったと指摘した。

「前の試合(ブルガリア戦)はブロックをつくれていたけど、取りどころでうまくハメられなかった。今日は前から行ったけど、相手がつながずに蹴ってきた。そこで起点をつくられたり、しっかり落とされたりして攻撃を受けていた。試合をやればやるだけ課題が出ている」

 198cmの長身FWミラン・ジュリッチを最前線に置いたボスニアのシンプルなパワープレーに後手を踏んだ日本。「オーストラリアも体は強い。最終予選に向けてしっかりやっていかないといけない」。日本代表のキャプテンは最終予選で同組のオーストラリアとの対戦も見据え、「今すぐ体を大きくしろというのは無理だけど、チームとして連動した守備をもっとやっていかないといけない」と危機感を口にした。

(取材・文 西山紘平)

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