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[総体]九州屈指のCBが全国初挑戦、熊本国府CB久野龍心「どれだけ通用するか試してみたい」

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[6.7 総体熊本県予選決勝 熊本国府高 1-0 熊本商高 エコパーク水俣陸上競技場]

 九州屈指のCBが全国に初挑戦する。熊本国府高のCB久野龍心(3年)は183cmの長身DF。これまで全国には無縁で、国体選抜にも選ばれていないというCBだが、大学やJクラブ関係者からの評価を高めているという。元福岡DFの佐藤光治監督は「身体がついてくれば、面白くなる。スピードも器用さもある。全国でいい経験ができれば」と期待した。

 今回の総体予選は全試合無失点。昨夏から先発に定着した久野はクロスを確実に跳ね返し、スペースへのボールも危なげなく対応した。「(チームは)昨日の試合が入りが悪かったので、試合の入りを意識しました」。後半は危険なボールが増えたが、ここでも要所を封じたのは久野。シュートになりかける場面でインターセプトし、ゴール前の混戦では相手の前方を塞いでシュートをブロックした。そして無失点で勝利。「この大会、我慢できるかが鍵だった。チームで徹底できたことは勝因だったと思います」と喜んだ。
 
 自身の武器について「競り合いだったり、1対1の対応。負けないこと意識しています。スピードもストロングポイント」と説明。細身で、本人はゴール前で身体を張る部分について「できていない」と課題があることを口にしていたが、ポテンシャル十分のCBは全国でどのような戦いができるのか、楽しみにしている。「全国大会とか経験がない。どれだけ通用するか試してみたい」。新人戦の九州大会でも印象的な活躍をしていたが、よりレベルの高い相手を封じることができるか注目だ。

「全国でも対等にできるCBになりたい。熊本県代表なので、結果が出るように、残り1か月くらい意識して練習していきたい」。昨年は熊本・大津高のCB野田裕喜(現G大阪)が高校ナンバー1CBの評価を獲得していた。熊本から今年も現れた注目CB。野田と違い、全国的にはまだ無名のDFが初の全国での本当の実力を知る。 

(取材・文 吉田太郎)
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