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後半ATの失点直後に劇弾…トップチームデビューでプロ初ゴールのC大阪MF木本「頭が真っ白に」

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[6.8 J2第17節 長崎1-2C大阪 長崎県立]

 セレッソ大阪はアウェーでV・ファーレン長崎に2-1で競り勝ち、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。1点リードの後半アディショナルタイムに追いつかれたが、直後に途中出場のMF木本恭生が勝ち越しゴール。トップチームデビューを果たした大卒ルーキーのプロ初ゴールが劇的な決勝点となった。

 C大阪は試合開始早々の前半1分にFW柿谷曜一朗が右足首を痛めるアクシデント。そのまま担架で運び出され、同8分にFWリカルド・サントスと交代した。それでも前半13分、DF松田陸のアーリークロスにリカルド・サントスが頭で合わせ、先制点。今季ここまで1ゴールのリカルド・サントスに10試合ぶりのゴールが生まれ、リードを奪った。

 その後もアウェーのC大阪が主導権を握ったが、長崎の粘り強い守りに2点目を奪えない。前半42分にはDF丸橋祐介の左クロスにFW杉本健勇が頭で合わせたが、GKの好セーブに阻まれた。

 後半7分にもFWブルーノ・メネゲウのシュートがポストを直撃するなど追加点の遠いC大阪。徐々に長崎が流れを引き寄せると、後半アディショナルタイム2分、右サイドを駆け上がったMF梶川諒太のグラウンダーのクロスを古巣戦となったFW永井龍が右足で蹴り込み、1-1の同点に追いついた。

 試合終了間際の同点弾。しかし、ドラマはこれで終わらない。その1分後、C大阪はリカルド・サントスの左クロスをファーサイドのMF清原翔平が頭で落とし、ゴール前に走り込んだ木本が左足で流し込んだ。

 福岡大から今季入団した木本はこれまでC大阪U-23の一員としてJ3で開幕から全試合に先発していたが、トップチームではこの日が初のベンチ入り。1点リードの後半20分から投入され、J2デビューを果たすと、最後の最後に大仕事をやってのけた。

 試合後のヒーローインタビューで「守備を意識して入ったけど、同点に追いつかれてしまって、自分もちょっと戸惑いがあった」と率直に語った木本は、得点シーンについて「思い切って飛び込んだら、キヨさん(清原)がいい落としをくれて、最後は流し込むだけだった。点を取るとこんな感じなんだと、頭が真っ白になった」と照れ笑いを浮かべた。

「緊張したけど、(柿谷)曜一朗さんをはじめ、たくさんの先輩方が『思い切ってやれ』と声をかけてくれた」。トップチームデビューでいきなりのプロ初ゴールが劇的な決勝点。22歳のルーキーは「次もメンバーに入って試合に出られるように、練習から取り組んでいきたい」と初々しく語った。

●[J2]第17節 スコア速報

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