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武蔵、室屋ら負傷者が続々復帰する中、岩波の現状は…

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 負傷者に悩まされたU-23日本代表だが、20日に発表されたU-23南アフリカ戦に臨むメンバーに多くの選手が戻ってきた。

 今年1月に行われたAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)でリオ五輪本大会の出場権を獲得するだけでなく、アジア王者まで上り詰めたチームだったが、その後は同大会を戦ったメンバーに負傷者が相次ぐアクシデントに見舞われた。しかし、U-23南アフリカ戦ではFW鈴木武蔵(新潟)、MF中島翔哉(FC東京)、MF豊川雄太(岡山)、DF松原健(新潟)、DF室屋成(FC東京)ら最終予選メンバーが復帰した。

 29日に行われるU-23南アフリカ戦の2日後には、五輪本大会の最終メンバーが発表されることもあり、手倉森誠監督は今回の活動で復帰組の状況を見極めようとしている。「復帰組はまずは全力でやれているかどうか。本大会では連戦があるので、1試合やれるくらいのコンディションでは困るし、人数が絞られた中での戦いになるので、タフに戦い抜けるフィジカルとメンタルが備わっているか。残された期間で、そこまで持っていけるかどうか」と語った。

 また、トゥーロン国際大会で負傷したDF岩波拓也の現状を、「岩波は今の時点でちょっと走り始めている状況。7月初旬にはもしかしたら練習に復帰できるという報告をメディカルからは受けています。非常に元気に取り組めているので、そこを待ちながらいたいと思う」と説明。トゥーロン国際大会初戦のパラグアイ戦で負傷した岩波は左ひざ内側側副靱帯損傷と診断され、5月27日には全治6週間とクラブから発表されている。

 手倉森ジャパン発足当初からメンバーに名を連ね、最終ラインの軸として活動してきた岩波。「五輪に行きたい気持ちを持ち続けて実現したいし、前回のロンドン五輪の4位を上回るためには、リオ五輪でメダルを取るしかない」と五輪への熱い思いを語っていた男は、果たして本大会に間に合うだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)

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