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「来い、俺のところに来い!!」…浦和FW李、大逆転勝利に導く決勝弾

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[6.22 J1第1ステージ第13節 浦和 3-2 FC東京 埼玉]

 スペクタクルな逆転勝利へと導いた。前半だけでFC東京に2点のリードを許した浦和レッズだったが、後半21分と同27分にDF槙野智章がネットを揺らして一気に同点に追い付くと、同33分に決勝点が生まれる。試合を決めたのはFW李忠成だった。

 FKの流れからPA外にボールがこぼれてくると、反応したMF阿部勇樹が右足を強振。凄まじい勢いで飛び出したボールはクロスバーに弾かれてしまうが、ボールは「来い、俺のところに来い。体のどこでもいいから決めてやるという思いで、シュートのリバウンドを待っていた」李の元へ。

 勢い良く向かってくるボールに対しても、「自分のところに来ると思っていたから、そんなに驚くこともなかった」。そして、「イメージは肩でした」と体で押し込み、決勝ゴールを記録した。

 チームはここ5試合未勝利、前節には3連敗を喫して第1ステージ優勝の可能性がなくなった。「良いサッカーをしていてもずっと負けていた。サポーターも悔しかっただろうし、僕たち選手も悔しかったので、『この試合に絶対に勝って流れを変える』『自分が絶対に決勝点を取る』という気持ちで試合に臨んだ」。その言葉どおり、自身の決勝点で大逆転勝利へと導き、「現実になって、すごくうれしい」と白い歯を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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