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2年ぶりJ1ゴールの長谷川アーリア「湘南に入って自分に足りないことは明確」

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[6.25 J1第1ステージ第17節 柏1-1湘南 柏]

 0-0で迎えた後半、湘南ベルマーレは攻勢に出ながらも、柏レイソルのU-23日本代表GK中村航輔の再三にわたる好セーブにあい、得点を逸していた。そんな中、若き守護神が立ちはだかるゴールを破ったのは、途中出場のFW長谷川アーリアジャスールだった。後半26分、MF下田北斗のFKをファーサイドのDFアンドレ・バイアがヘディングで中央に入れると、逆サイドの長谷川が押し込んだ。

 今季、スペインのサラゴサから日本に復帰した長谷川は、ルヴァン杯の鹿島戦では得点を決めていたが、リーグでは初ゴール。J1でのゴールは、C大阪時代の2014年3月23日鹿島戦以来、2年ぶりとなった。

「やっとJリーグで決められましたね。よかったです」と安堵の表情で先制点を振り返ったが、試合終了間際に追いつかれた展開には眉をひそめた。「ただ、チームが勝つようなゴールがほしかったので、悔しい半分と、嬉しい半分」。

 チョウ・キジェ監督も「あんなに泥臭く、チームのためにやってくれる」と献身的な姿勢を見せている長谷川を評価する。「スペインに行って苦労して帰ってきて。スタメンで出られないときもポジティブ。初めて同じチームでやりましたけど、素晴らしい選手」と賛辞を送った。

 長谷川もチームへの愛着を語る。「湘南に入って自分に足りないことは明確にわかっている。このチームで常にやっていることなので、自分にとってプラスにしかなっていない。日頃の練習から激しくやっている分、それを試合でやらなくちゃ意味がないですし、僕自身チームの一員としてやるプレーも必要だと思っている。徐々にできていると思うので、続けながらも、違いのつくれるプレーをしていかないと」。2年ぶりに日本に復帰したMFは、新たなスタイルをJリーグで見せてくれそうだ。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第17節 スコア速報

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