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[U-16インターナショナルドリームカップ]無得点を猛省のU-16代表FW久保、課題を「改善して世界相手に戦えるように」

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[6.26 U-16インターナショナルドリームカップ第3節 U-16日本代表 6-0 U-16メキシコ代表 鳥取市営]

 点差が開いても関係なかった。ゴールへの欲求をむき出しにして前へ、前へ進み続け、左足を振りぬいた。今大会2試合で無得点だったU-16日本代表FW久保建英(FC東京U-18)がメキシコ戦で放ったシュートは8本。だが、無得点に終わり、「1点も取れなかったんで攻撃のひとりとしては零点かなと」と悔しがった。

 17分にインターセプトから単騎ドリブルで持ち込んで放った左足シュートについて「あそこで決めていれば波に乗れていたと思う」とポイントに挙げる。それでも、前半13分に放った強烈な左足シュートが先制点に繋がり、35分に見せた中央からのドリブル突破はこのこぼれ球をフォローしたFW中村敬斗(三菱養和SCユース)が決めて3点目となった。また久保は後半17分に左足CKで4点目の起点になるなど全6ゴールに何らかの形で関わっていた。

 絶妙なファーストタッチやリズミカルなドリブルが観衆5,200人の会場を沸かせ、チームにゴールをもたらしていたが、自身のシュートはことごとくわずかに外れ、ピッチ上に大の字になって悔しがるシーンも。本人は入らないシュートに苛立ってしまったことを反省していたが、FWとして何としても結果を出さなければならないという思いが伝わってくるような90分間だった。

 マリのヨナスコク・コムラ監督が日本の印象的な選手として真っ先に久保を挙げるなど、インパクトあった3試合。一方で敗れたマリ戦でチャンスをつくりながらなかなかシュートまでもっていけないなど課題、反省点もあった。そして今大会で無得点に終わったことを糧に今後のトレーニングに取り組む。

 目標は世界トップレベル相手に活躍すること。「(U-17W杯までは)幸い1年くらいあるので、個人としても、チームとしても、できるだけ改善して世界相手に戦えるようになりたいです」。9月のAFC U-16選手権(17年U-17W杯アジア最終予選)では必ず結果を残してチームメートたちとともにアジアを突破し、世界への挑戦権を獲得する。

(取材・文 吉田太郎)

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