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プロとの違いを痛感…鹿島MFカイオとマッチアップした鹿島高DF中澤「全然無駄がない」

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 抜群のスピードを武器に相手陣内を切り裂く鹿島アントラーズのMFカイオ(22)が6月某日、茨城県の強豪・鹿島高のトレーニングに“サプライズ参戦”した。スピードに特化したトレーニングでプロとしての違いを示すカイオに高校生は羨望の眼差しを送り、同時に刺激も受けていた。

「スピードと体の強さ」が持ち味と語り、トレーニング中も積極的にカイオとマッチアップしていたDF中澤幸也は「一つひとつのプレーに全然無駄がなくて、一瞬のスピードが全然違いました。僕たちとプレーしていても余裕を感じさせたし、次のプレーも考えている感じがしました」とプロとの差を痛感。それでも「とにかく集中して、つま先立ちでカイオ選手をしっかり見て、ちょっと間合いを取って対応しました」とプロ相手に臆せず挑んだ。

 カイオが鹿島に入団した1年目からファンだというFW植田航平は「一瞬のスピードの大切さや、トップスピードでのプレーの精度の低さを痛感しました。カイオ選手は一瞬のスピードだったり、長い距離のスピードだったりが全然違って、ついていけませんでした」とトレーニングを振り返り、「新人戦ではメンバーに入れたが、関東大会の予選からは入れていない。悔しい部分が大きいので、選手権予選までには最低でもベンチに入って、チームのために貢献したいです」と力強く語った。

 2人はナイキの新作スパイク『マーキュリアル スーパーフライ V』を履いてプレー。中澤は「すごく足にまとわりつくというか、フィット感があって、ボールも蹴りやすかったです。走りやすいし、スパイクの中でまったく足もズレない。横移動などでも動きやすかった」と語り、植田は「軽く当てるだけで勢いのあるボールを蹴ることができました。それにはビックリしました」と驚いたようだった。

(取材・文 清水祐一)

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