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イグアイン、ナポリとの契約延長を拒否 代理人を務める兄がクラブの方向性に疑問呈す

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巨額の契約解除金により移籍も困難。ナポリに残るが契約は延長せず

 ナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインは、クラブとの契約延長を拒否しつつ残留することになるようだ。代理人を務める兄のニコラス・イグアイン氏が明らかにしている。

 2015-16シーズンにはセリエAで66年ぶりに年間最多得点記録を更新して得点王に輝くなど、ナポリで大きな活躍を見せたイグアイン。その活躍でパリSGやバイエルンなどからの関心も取りざたされ、去就が注目されていた。

 だが、残り2年となっているナポリとの契約には9470万ユーロ(約107億円)という巨額の契約解除金が設定されており、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はこの金額が支払われない限り放出には応じないという姿勢を堅持している。

ニコラス氏はアルゼンチンのラジオ『クロス・コンティネンタル』に対し、会長の要求どおりにナポリに残留はするが、契約延長には応じないと語った。

「アウレリオには放出のために契約解除金を求める権利がある。それに対して、我々の方には契約延長を望まない権利がある。私はゴンサロとともに、ナポリとの契約を延長しないことを決めた。このままの契約で続けて、来年どうなるかを見てみよう。契約満了時にはゴンサロは30歳になる」

「今のところはクラブと交わした契約を遵守する。それから何が起こるかは分からない。別のクラブが出てきて彼を買えるのかどうかだ。ゴンサロは非常にプロ意識が強く、今後も全力を尽くし続けるだろう。だがこの条件で契約延長はできない」

 ナポリに欧州制覇やセリエA制覇を本気で目指す姿勢が感じられないことが、契約延長に応じない理由のようだ。

「我々はチャンピオンズリーグで戦うプロジェクト、スクデット獲得を目指すプロジェクトを抱いてここに来た。野心的なプロジェクト、設備の改善計画、成長への意欲があった。だが、クラブからの回答は正しいものではなかった」

 『ESPN』などによれば、ニコラス氏はさらに『ラジオCRC』で次のように語ったという。

「我々は今季前半戦を首位で終えたが、クラブは何の努力もしなかった。スクデットを争うために大きな補強を行うようには思えなかった。クラブは若く有望な選手の獲得を望んでいるようだが、5連覇を成し遂げたユベントスと戦えるような選手たちを連れてくるよう努力すべきだと思う」

「クラブの目指す方向性は立派なものではあるが、ユーベと戦うために正しいものだとは思えない。スポーツ面に関して、現時点でゴンサロの考えはクラブと大きく異なっている。彼らはまだポテンシャルのある若手を買いたがっているが、我々は勝ちたいんだ」

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