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主要大会でイタリアに勝利したことがないドイツ…だがレーブは「トラウマは存在しない」

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準決勝を前に苦手意識を否定

 ドイツ代表は7月2日に行われるユーロ2016準々決勝でイタリア代表と対戦する。ヨアヒム・レーブ監督はこの一戦を楽しみにしている様子をうかがわせ、イタリアに対する苦手意識を否定した。

 ドイツは主要国際大会において、イタリアに勝利したことがない。最近では2006年のワールドカップやユーロ2012で、いずれも準決勝で敗れている。だが28日の会見に臨んだレーブ監督はそれらを過去のこととし、次のように語った。会見の模様をDFB公式ウェブサイトが伝えている。

「イタリアに対するトラウマは存在しない。過去のことを考えることには意味がないと思う。そんなものは冷めたコーヒーのようなものだからね。私は淹れたてのエスプレッソが好きなんだ。だから土曜日に飲むエスプレッソが美味しいことを望むよ」

 それでも、前回のユーロでイタリア相手に1-2の敗北を喫した経験については次のように触れた。

「あの日は誰も本来のパフォーマンスを出せなかった。私のプランもうまくいかなかった。だが、あの痛い敗北が私を助けてくれた部分もある。私にとっては教訓となったからね」

 今大会の決勝トーナメント1回戦でスペインを下したイタリアは以前より力を増したと評している。

「この対決をとても楽しみにしている。彼らはスペインとの試合で、今までのイタリアとは違うことを示した。守備だけに集中するのではなく、攻撃におけるクオリティーも持っている。ユーロ2012の頃と比べて、より優れたチームだと思うよ」

 具体的に、イタリアの持つ力については次のように語った。

「彼らはチームとして(アンドレア・)ピルロがいなくてもまったく問題なく機能し、プレーにおけるオートマティズムもしっかりしているようだ。どのポジションにも強みがある。ゴールを守る(ジャンルイジ・)ブッフォンがいて、その前ではいつも一緒にプレーしている3人が最終ラインを組んでいる」

「私は(ダニエレ・)デ・ロッシのことを高く評価している。彼のプレーは非常にインテリジェントだ。バランスをつくることもできる。攻撃陣には(グラツィアーノ・)ペッレのように前線に向けて勢いがある選手たちがいる」

 さらに、敵将アントニオ・コンテ監督にも賛辞を送っている。

「彼は素晴らしい仕事をしてきた。ユベントスでも新しい時代を築いたと言える。コンテは、カテナチオだけでは大会で優勝できないと分かっているんだ」

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