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「発表で分かるのは不本意」…指揮官が武蔵ら“バックアップメンバー”に直接伝えたかったこと

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 リオデジャネイロ五輪代表を率いる手倉森誠監督は1日、五輪代表メンバーを発表。登録18人の他にバックアップメンバー4人も発表され、そこにはこれまで手倉森ジャパンの一員として活動を続けてきた選手たちの名前があり、指揮官は彼らへの思いを口にした。

 バックアップメンバーとなったのはFW鈴木武蔵(新潟)、MF野津田岳人(新潟)、DF中谷進之介(柏)、GK杉本大地(徳島)の4人。彼らに対して手倉森監督は「僕自身、この発表を待って、彼らに分かってもらうことは不本意だった。自分の口から彼らの役割を伝え、その役割に回ったときの彼らの気持ちを直接知りたかった」と発表前日に電話で直接、バックアップに回ることを伝えたようだ。

 そして、4人の返答は「4人ともバックアップでも行きたい。チームにアクシデントがあったときに力になれれば」と快諾してくれた。

 最終予選の登録メンバーが23人だったことに対し、五輪本大会の登録メンバーは18人、さらにオーバーエイジが加わることでより狭き門となった。「23人ならば間違いなくメンバーに入る選手たち」と評価しつつ、「彼らは役割を十分に認識してくれると思うし、選ばれた18人をよりたくましくしてくれる」とバックアップメンバーとしてチームの力になってくれるはずだと信頼を寄せている。

 バックアップの4人を含め、手倉森ジャパンの活動の中で招集されてきた計78人の多くは涙をのむことになった。だからこそ、指揮官は選ばれたメンバーに「喜んでいる場合じゃない。仲間の思い、そして国民の思い、日本サッカーの将来の可能性を伸ばすための責任と覚悟を持って五輪に臨んでほしい」と発破をかけた。

(取材・文 折戸岳彦)

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