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[プリンスリーグ関東]ユース出身者としてトップの先発へ、浦和ユースMF渡辺主将がこだわる「存在感」発揮

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[7.9 高円宮杯プリンスリーグ関東第8節 浦和ユース 1-0 三菱養和SCユース 浦和駒場]

 すでにトップチームにも練習参加しているという浦和レッズユースMF渡辺陽主将(3年)が、存在感ある90分間でチームを勝利へと導いた。

 中盤3枚の一角として攻守に奮闘。昨年一年間経験して掴めてきたという守備の部分で成長を示し、また司令塔役として攻撃の中心となった。前半8分にはショートカウンターからのスルーパスでFW時里元樹の決勝点をアシスト。本人は勝負を決めるようなプレーを増やせなかったことを反省していたが、それでも力強さを増した動きで存在感を放ち続けた。

 2年時からキャプテンマークを巻き、昨年のJユースカップ優勝に貢献した渡辺。ユースの試合の中で「目立つ」ということは意識している部分だ。「監督からも求められる部分ですし、自分でも存在感にこだわってきた。少しずつ出せてきていると思うんですけど、上のレベルに行くためにはまだまだ見せつけられるようにしなければいけない」。

 トップチームに入れば、日本代表選手や外国人選手と戦わなければならない。高校レベルで一段階上のプレーを見せなければ、トップチームの厳しい競争を勝ち抜くことはできないと感じている。だからこそ、同学年の選手たちと戦うステージでは絶対に負ける訳にはいかない。

 登録165cmと小柄。相手のマークを外す部分など自分にノルマを課して貪欲に磨いていく。「(アシストしたが)いいパス出したからいいとかじゃなくて、通ったか通らなかったところにこだわらないといけない。満足せずに突き詰めないといけない」と渡邊。ユースチームのリーダーとしてタイトル獲得、プレミアリーグ昇格を果たすと同時に、個人としての評価も勝ち取る。「常に評価される立場。そこは自信もってやるしかない。自分次第というか、レベルは確かに高いですけどやれないことはない。ユース出身者がスタメンに食い込んでいけるように」と語る渡辺が高い志を実現するために、日々積み重ねる。

(取材・文 吉田太郎)
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