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[MOM1817]流通経済大柏MF関大和(3年)_決断力、思い切りがもたらした値千金の決勝弾!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第8節 流通経済大柏高 1-0 柏U-18 柏の葉]

 渾身の一撃が柏U-18ゴールに突き刺さった。0-0の後半38分、流通経済大柏高はボランチの位置からドリブルで持ち上がったMF関大和(3年)が寄せの甘い相手DFの隙を突いてそのままペナルティアーク付近へ。そして思い切り良く右足から放たれた一撃はGKの手を弾いてゴールへ突き刺さった。

「試合前からバイタルでDFが前に来ない情報があった。(生方ジャラール勇が)斜めに走ってくれてCBが出て来なかったので思い切り打って行こうと」と関。ドリブルで長い距離を持ち上がる中でパスという選択肢もあったが、キャプテンマークを巻いた背番号15はシュートを打ち切ると決めていた。「EUROとか見ていてそういうシーンが結構あった。思い切りがいいプレーがゴールに繋がっていると思っていた。ベイルやナインゴランのゴールのイメージが残っていたので思い切って打ちました」。この決断力も決勝点をもたらした。

 ゴールはもちろん、守備面でもその存在は大きかった。流経大柏の試合で最も土に汚れてプレーしているのが関だ。もちろん、球際の局面で印象的なボール奪取をするシーンも多いが、それだけではない。届きそうになくても、迷うことなくスライディングタックルを試み、最後まで諦めずにチャージする。ピッチに立っているからには流経大柏の選手の代表として絶対に諦めないこと。その責任感の強さがプレーに表現されている。この日はキックミスによるボールロストも少なくなく、セットプレーでのサインミスもあったが、それでも試合終盤、体勢を崩しながらも諦めずに足を伸ばしてボールを奪い取り、スタンドを沸かせるなど最後まで存在感あるプレーを貫いた。

「責任感大事だと思う。自分、キャプテンですし、みんなを鼓舞したり、みんなのカバーをしなければいけない」。結果が出ない中でも変わらぬプレーでチームを勇気づけていたMFは1勝に満足するつもりは全く無い。総体予選決勝の雪辱を期して向かってくる市立船橋高との次節も責任感を持って、誰より身体を張って、流経大柏を勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)
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