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“初めての大怪我”から復活を果たした工藤壮人「絶望と怒りでいっぱいだった」

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 FW工藤壮人がついに負傷からのカムバックを果たした。バンクーバー・ホワイトキャップスは13日にレアル・ソルトレイクと対戦し、工藤は1トップで先発出場。後半26分までプレーし、2-0の勝利に貢献している。

 工藤は5月11日に行われたシカゴ・ファイアー戦で大怪我を負っていた。先発出場したこの一戦で前半10分に相手GKと正面衝突し、後頭部を激しく強打。脳震盪と口周りの裂傷で一時意識をなくし、医療スタッフの手当で立ち上がるもプレーの続行は難しく、同19分に途中交代していた。

 大怪我を乗り越えてリーグ戦8試合ぶりの出場を果たした工藤は、クラブ公式サイトを通じて「僕は今まで一度も大きな怪我をしたことはありませんでした。ゴールを決めた直後の試合でのアクシデントだったので、ピッチを離れてから頭の中は絶望と怒りでいっぱいでした」と当時を振り返った。

 工藤は復帰に向けて多くの人からサポートを受けていたことを話し、「みんな本当の家族のように心配してくれて、本当にこのチームに来て良かったと身にしみて感じました」と感謝。また、工藤と激突して怪我を負わせる形となってしまったシカゴGKマット・ランプソンから自筆の手紙が届き、「怪我をさせてしまって本当に申し訳なく思っている。早くピッチに帰って来ることを願っているし、復帰するまで私にできることがあれば何でもするのでいつでも連絡下さい」と書いてあったことも明かした。

 工藤は最後に「あの日から今日まで僕を励まし支えて下さった全ての皆様に、改めて心から感謝いたします。この恩はゴールでお返ししていきたいと思っています。これからも応援宜しくお願いします!」と力強く語った。

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