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[国際ユースサッカーin新潟]自分が「やんないといけない」U-17日本代表MF藤本がミス帳消しの先制アシスト

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[7.16 国際ユースサッカーin新潟第1節 U-17日本代表 2-0 U-17メキシコ代表 スポアイランド聖籠]

 PK献上のミスを取り戻す先制アシストだった。後半18分、U-17日本代表は左サイドからのパスワークでボールを動かすと、「ボール来た瞬間に田川とワンツーって思った」というMF藤本寛也(東京Vユース)がFW田川亨介(鳥栖U-18)とのワンツーを敢行。左中間からPAへ侵入した藤本が潰しにきたDFを振りきって中央へ折り返すと、MF堀研太(横浜FMユース)が左足ダイレクトでゴールへ沈めて先制した。

 ゴールまでのイメージを共有し、またそこへ精度あるボールを繋いで生み出したゴール。藤本は「タフな戦いになるっていうのは分かっていたんですけど、(後半11分に)自分がPK献上しちゃって。(GK若原が)止めてくれたんで自分が『やんないといけない』と。そこから切り替えられていい得点になって良かった」と微笑んだ。

 14年のAFC U-16選手権では1世代上の選手たちが中心だったU-16日本代表の10番を背負って出場。16歳だった昨年はU-17日本代表、今年もU-18日本代表に招集されるなど、99年生まれ世代の中では随一とも言えるほどの国際経験を積んできた。同世代のチームでは間違いなく中軸だが、その経験を同世代の選手たちに伝えることも役割。「やりたいことはU-17もU-18、U-19も変わらないと思う。縦になるべくスピード持って行くこと」を仲間と共有しながらチームを引っ張っている。

 この日は左MFで先発し、後半開始からは右MFへスイッチ。流れの中で中央のスペースでボールを受けてチャンスを演出するなど賢いプレーも随所で見せた。そして終盤はボランチとして勝利に貢献。多用性も発揮した藤本が課題に挙げたのは精度の部分。「ゴールに直結するようなプレーを。もっと精度を上げていかないといけない。きょうも点を取ったのが後半途中だったので、もっと早く点を取れるように精度を上げていかないといけない」。気を緩めることなく、17日のクロアチア戦ではより質と結果を求める。 

(取材・文 吉田太郎)

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