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白熱のさいたまダービーは2-2ドロー…浦和が2度のリードも大宮が追いつく

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[7.17 J1第2ステージ第4節 浦和2-2大宮 埼玉]

 浦和レッズはホームで大宮アルディージャと対戦し、2-2で引き分けた。2度のリードを追いつかれ、連勝も5でストップ。大宮はこれで3試合連続ドローとなった。

 5連勝中の浦和は前節・仙台戦(1-0)と同じスタメン。この試合を最後にリオデジャネイロ五輪代表に合流するFW興梠慎三、DF遠藤航の2人も先発した。
 大宮は前節・G大阪戦(0-0)で負傷したDF菊地光将が欠場し、DF山越康平が6試合ぶりに先発。FW江坂任、MF金澤慎、DF大屋翼が2試合ぶりの先発となり、先発4人を入れ替えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 浦和は前半4分、興梠の右足ミドルが右ポストを直撃。序盤からボールポゼッションを高め、試合の主導権を握る。同23分にはMF阿部勇樹の縦パスを興梠がヒールで落とし、MF柏木陽介が左足ミドルで狙ったが、DFのブロックに阻まれた。大宮は前半24分、DF奥井諒が自陣PA内でクリアした際、左太腿裏を痛めるアクシデント。ピッチに倒れ込んで担架で運び出され、そのまま同26分にDF渡部大輔と交代した。

 直後の前半28分、大宮はMFマテウスの右クロスを逆サイドのMF泉澤仁が落とし、FWネイツ・ペチュニクが左足ボレーで狙うが、遠藤が体を張ってブロック。0-0の膠着状態が続く中、浦和がセットプレーで均衡を破った。前半37分、右45度の位置で獲得したFK。柏木が左足で直接狙うと、鮮やかにゴール右上隅に叩き込み、先制点を奪った。柏木は5月8日の大宮戦(1-0)以来、11試合ぶりのゴールで、ダービーは2戦連発。直接FKでの得点は15年8月22日の仙台戦以来、約1年ぶりとなった。

 このまま前半終了かと思われたが、前半アディショナルタイムに大宮もセットプレーから同点に追いつく。MF横谷繁の右CKに合わせたのは江坂。豪快なヘディングシュートを突き刺し、江坂の7試合ぶり今季3ゴール目で1-1の同点に追いついた。

 浦和は後半12分、2人を同時に交代。MF李忠成と興梠を下げ、MF青木拓矢とFWズラタンという元大宮コンビを投入した。すると直後の後半14分、青木が右サイドに展開し、MF関根貴大が大屋との1対1から縦に突破。折り返しに武藤が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。武藤は4月29日の名古屋戦(4-1)以来、12試合ぶり今季5ゴール目。浦和が2-1と再び勝ち越しに成功した。

 しかし、大宮がまたしても同点に追いつく。後半16分、江坂に代えてFWドラガン・ムルジャを投入し、反撃に出ると、後半23分、マテウスが右サイドからドリブルで中に切れ込み、左足を一閃。豪快なミドルシュートをゴール右隅にねじ込み、Jリーグ初ゴールが値千金の同点弾となった。

 その後も互いに決定機をつくるが、あと一歩のところで決め切れない。浦和は後半26分、柏木のサイドチェンジから関根がアーリークロスを送り、ズラタンが頭で合わせるが、ゴール上へ。大宮も同35分、泉澤がドリブルでPA内へ切れ込み、関根との1対1からフィニッシュまで持ち込むが、GK西川周作の好セーブに阻まれた。結局、試合はそのまま2-2でタイムアップ。白熱のさいたまダービーは勝ち点1を分け合う結果となった。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第2ステージ第4節 スコア速報

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