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関根が右サイドを席巻!「1対1で抜け」EUROの映像使った指揮官のゲキに応えたアシスト

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[7.17 J1第2ステージ第4節 浦和2-2大宮 埼玉]

 迷わず仕掛けた。1-1で迎えた後半14分、浦和レッズは右サイドでパスを受けたMF関根貴大がDF大屋翼との1対1から縦に仕掛け、ゴール前にクロス。ニアに走り込んだMF武藤雄樹がヘディングで流し込み、勝ち越しゴールを奪った。

「関根がいいボールをくれて、合わせるだけだった。関根に感謝したい」と、得点した武藤も称えた絶妙アシスト。関根は「最近、アシストもなかったし、積極性という意味ではあのシーンで吹っ切れたというか、得点につながったので良かった」と安堵の表情を見せた。

 指揮官の期待に応えた。ペトロヴィッチ監督は今週のミーティングでEURO準決勝ドイツ対フランスの映像を選手に見せ、関根に対して「お前は1対1で抜け」と、あらためて仕掛ける姿勢を求めたという。

 ペトロヴィッチ監督はドイツの右SBヨシュア・キミッヒのクロスが相手DFに引っかかり、効果的なサイド攻撃を出せなかったと指摘。「世界を見ても、サイドでは1対1で抜き去れる選手が重宝されている。サイドにそういう選手がいれば、相手もサイドをケアしなければならなくなり、そうすれば真ん中も空いてくる」と、サイドアタッカーの重要性を力説し、「今日は関根が1対1の仕掛けからのクロスでいい仕事をしてくれた」と称賛の言葉を送った。

「ワイドの選手にはそれが求められている」。アシストの3分後にも右サイドからドリブルで仕掛け、大屋の股間を抜くなど2人をかわしてゴール前に切れ込むシーンをつくった関根。右サイドを席巻し、観衆を沸かせた背番号24は「今日は仕掛けからのクロスの精度も良かったけど、ああいうのを1試合の中で何度も見せないといけない」と貪欲に話していた。

(取材・文 西山紘平)

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