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「こぼれないかなと思って走っていた」柏FW伊東が移籍後3点目となる決勝点

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[7.17 J1第2ステージ第4節 FC東京0-1柏 味スタ]

「内容的にはよくなかった」。柏レイソルは3試合ぶりの勝ち点3を獲得したが、決勝点を挙げたFW伊東純也、そしてGK中村航輔も口を揃える。「結果は1-0で勝つことができましたが、内容を含めて今季ワースト。特に前半は、ワーストの前半だった」と下平隆宏監督。ボールが前線におさまらず、ボールは回せても高い位置で維持することができなかった。

 それでも指揮官のゲキにチームは応えた。「ハーフタイムに個人名を挙げてゲキを飛ばして『戦ってくれ』という話もした中で、少し後半元気になった選手もいましたが、主導権を握るまでには至らずに終止押し込まれる展開で。最後はラッキーな形で1点を取れたので、1-0で勝利をつかむことに専念した」。

 ともに決定機がない中で、後半13分にこの試合唯一の得点が生まれた。自陣からDF中山雄太がロングボールを前線に入れると、FWクリスティアーノがヘディングで中央へ。FWディエゴ・オリヴェイラとDF丸山祐市が競ったところにカバーにきたDF森重真人の足にボールが当たってボールがこぼれると、フリーの伊東が拾う。「ごちゃごちゃっとなって、こぼれないかなと思って走っていたらこぼれてきた」(伊東)。1トラップから、右足でゴールを狙った。

「ダイレで(シュートを)打とうと思ったんですけど、ちょっと危ないかなと(笑)。トラップして、空いているゴールに蹴ったんですけど、それでも敵に当たっちゃって」。ゴールライン上に戻っていた森重に当たったが、ゴールネットを揺らした。4月30日のJ1神戸戦(○2-0)以来、2か月半ぶりのゴール。今季から柏に加入した伊東にとっては移籍後3点目となる。伊東が得点した3試合はすべて完封勝利と、“持っている男”であることを見せつけている。

(取材・文 奥山典幸)

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