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[国際ユースサッカーin新潟]U-17日本代表の“異変”気づくも、CB中川主将は試合前の時間を反省

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[7.17 国際ユースサッカーin新潟第2節 U-17日本代表 1-1 U-17クロアチア代表 スポアイランド聖籠]

 今大会、U-17日本代表の主将を務めるCB中川創(柏U-18)は「立ち上がり、自分たちの緩みから失点して、そのまま前半もったいないゲームしちゃって。ハーフタイムに監督からも『もっとやらないといけない』と言われて、もっと自分たちから後半アクション起こしてやらないといけないと思ったんですけど、ただ(ボールを)握るだけになってしまった」と無念の表情を見せていた。

 チームの“異変”は試合前から感じていた。「アップの時、自分の中ではメキシコ戦とちょっと違うなと感じていました。声は出していたんですけど、自分の中でも“違う”と思っていて。円陣の時にも言ったんですけど、試合直前に言うと気持ちのノリとかも変わってきちゃう。自分がもっと早く気づいてアップ前から声をかけないといけなかったと思います」。前日のメキシコ戦を苦しみながらも2-0で勝利。紙一重の勝負を白星で終えたことで緩みが出てしまっていた。それを試合前に感じたという中川。他にも“異変”に気づいた選手はいたが、自分たちで変えることができなかった。

「ちょっと緩みとか、本当に今日はあったと思うので、自分の守備の面でももう一回ビデオとか見て反省してチームメートに伝えたい」と次は緩みを完全に消し去って試合に臨むことを誓った中川。この日、球際の攻防、身体を張った守備、デュエルの部分を意識していたというリーダーはクロアチアの突進を食い止めるなど2点目を与えなかったが、「でも何回か前向かれてしまうところがあった。そこはもっと詰めていかないと世界との差というか、そういう部分は埋まっていかないと思います」。より突き詰めてゴールを守り抜くことも誓っていた。

 今回、U-17日本代表の指揮を執る山口素弘監督が「今時いない好青年」と評するほどの存在。厚い信頼を受けている主将は「自分自身も(キャプテンとして)やらなきゃって気持ちがあるんですけど、こうやって代表に呼ばれているみんなが多分チームの中核で代表として来ていると思う。自分がキャプテンという立場ですけど、チーム一人ひとりがキャプテンの気持ちでやらないと、代表で集まった時には世界を相手にするので」とチーム全員が自覚とリーダーシップを持って戦うことを求めていた。

(取材・文 吉田太郎)

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