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[MOM1821]大阪桐蔭MF菊井悠介(2年)_「関西U-16」大会初代得点王がNBカップ準決勝で逆転勝利導く2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.23 ニューバランスカップ準決勝 大阪桐蔭高 3-1 初芝橋本高 J-GREEN堺S8]

 大阪桐蔭高は0-1で折り返した後半に右MF菊井悠介(2年)が2得点。昨年、関西地域のU-16リーグ、「関西U-16~Groeien~」で初代得点王に輝いたアタッカーが逆転勝利へ導いた。

 0-1の後半8分、「左サイドにボールがあって結構相手崩せていた。自分が逆サイドでもらったら1対1になるのはわかっていた。ドリブルで相手を抜くイメージもあった」という菊井は狙い通りの仕掛けから同点ゴール。さらに25分にはMF西矢健人のスルーパスで中央を抜けだして左足で勝ち越しゴールを決めた。

 永野悦次郎監督が「あの子は波がない。中央でもギャップに顔を出すことができる」と評するMFは続く決勝でも意外性あるパスを通すなど存在感を発揮。優勝に貢献することはできなかったが、それでも全国の強豪集うニューバランスカップで試合を決めるような活躍を見せた。

 ただし、本人は現状に満足はしていない。準々決勝で敗れた全国高校総体予選については「自分のせいで負けたと思っている」。敗れた履正社高との準々決勝では前半途中に交代出場したが、後半に負傷交代。チームは0-1で敗れて全国大会出場を逃した。1か月の松葉杖生活を経て意識変化。「個人としては流れを変えるプレーが特長だと思う。シンドい時にチームを鼓舞することができていない。チームの為に戦えるような選手にならないと」とより高い目標を掲げる。

 変わったのは「ゴールに直結するプレーを増やそう」という姿勢。以前は1対1でかわすことしか考えていなかったというが、ダイレクトで味方がシュートを打てるパスを選択するなど、よりチームのゴールに繋がるプレーをすることができるようになってきた。

 もちろん、その中で自分が決めるという意識は持ち続けている。「高2やからパスを出すだけとかではなくて、自分が得点取ってチームを勝たせるという気持ちでやっていきたいです」。チームを勝たせる存在に成長して冬の選手権を迎える。

[写真]後半25分、大阪桐蔭MF菊井が勝ち越しゴール

(取材・文 吉田太郎)

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