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「唯一無二の恩師」へ監督交代の引導渡す…清水FW鄭大世は千葉・関塚前監督に感謝

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 清水エスパルスのFW鄭大世が自身の『ツイッター』を更新し、ジェフユナイテッド千葉の前監督である関塚隆氏への思いを綴った。千葉は25日に関塚氏から長谷部茂利氏へ監督交代すると発表している。

 24日に行われた千葉vs清水において、鄭大世は決勝点を記録。2-2で迎えた後半アディショナルタイム4分、左サイドからのクロスのこぼれ球を拾い、PA左から右足シュート。これが右ポストに当たりながらゴールに吸い込まれ、清水を4-3の逆転勝利に導いていた。

 鄭大世は2006年に朝鮮大から川崎フロンターレへ入団。当時、川崎Fは関塚体制3年目で、両者は“師弟関係”にあった。皮肉にも24日の清水戦で再会すると、鄭大世は恩師へ引導を渡す形となってしまった。

 5度にわたって『ツイッター』を投稿した鄭大世は「関塚監督の解任(という報道)に目を疑いました。皮肉にも僕のゴールで引導を渡す形になってしまい胸が痛いです。それなら昨日じゃなくてもよかったけど、勝負の世界なので相手を気遣う余裕はなく、それは関塚監督が一番わかってくれてると思います。監督人生はまだ続くと思うので、この先、栄光があることを願ってます」と胸中を綴った。

 川崎F所属時代のことを振り返ると、かつての恩師へ感謝の思いが溢れた。

「関塚監督は唯一無二の恩師です。プロになった選手は実力はさほど変わりないですが、監督との出会いにより大きく将来が変わります。僕は王様で学生時代を過ごし、長所だけ飛び抜けて超荒削りな選手で感情の起伏が激しく、全く安定感のないパフォーマンスでしたが、辛抱強く、途中交代で使い続けてくれました」

「その当時はスタメンになれないことに苛立ち、大卒即戦力のプレッシャーで悩みまくってましたが、今となれば関塚監督でなければ、間違いなく今のキャリアは歩めてないのは間違いなく、心から感謝してます。シュートは弾丸以外選択肢のない自分に常々『シュートは力じゃなくコース』という言葉をかけてくれた」

「キャリア10年目の去年、ようやくそれを習得できることができ、シュートの場面で落ち着くことができました。そのゴールを昨日決めることができ、試合後『監督に言われてたシュート打つことができました』といったけど、作り笑顔で精一杯の表情に違和感は感じてました」

 関塚氏は千葉を去ることになったが、鄭大世はかつての恩師へエールを送る。

「関塚監督なく僕のサッカー人生は到底語ることはできず、核の部分に関塚監督がいます。将来関塚監督のもとで、もう一度プレイしたいといつも思ってます。長文駄文失礼しました。関塚監督、しばらく休んでまた輝けることを切に願っております」

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