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[NB CHAMPIONSHIP U-13]「仕掛ける」才能持った選手たちがFC LAVIDAにタイトルもたらす

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[7.25 NB CHAMPIONSHIP U-13決勝 鹿島つくばJY 0-2 FC LAVIDA 時之栖裾野C]

 埼玉県東部の“無名の”街クラブ、FC LAVIDAを「newbalance CHAMPIONSHIP U-13」の頂点へ押し上げたのはチームがこだわっている「仕掛ける」という部分だった。元々仕掛けるセンスやテクニックのある選手が集結。今大会では大会を通してハイパフォーマンスを見せていたMF島村隆汰やトーナメント1回戦の鹿島JY戦で3人を振り切ってゴールを決めたというボランチのMF井野文太、そしてFW坂井琉翔、MF須賀葵らが突破力を発揮し、FW栃久保海汰のゴールなどに繋げてきた。

 この日の後半は2点を追う鹿島つくばJYに押し込まれたが、そこで村松明人監督が「彼らの運んでくれたのがゲームの中で助かりました」と讃えた井野と島村、またSBの松田健吾本間温士までもが鹿島つくばJYのDFに捕まらずにドリブルで距離を“稼ぎ”、相手を押し返していた。再三ルーズボールを拾って中央突破していた井野は「ルーズボールを予測しておさめて、周りを見て、ドリブルをした。意識しているのは敵に向かって仕掛けるドリブル。でも、ドリブルをし過ぎないように、無理をしないように気をつけた」と説明。この日、チームは全体的にタイトに守られ、判断が遅れたことで突破を決定機に繋げたシーンは少なく、選手、スタッフは全く満足していなかったが、決勝でも彼らの武器は発揮されていた。

 もちろん、パスセンスなど含めて他の武器も尊重されているが、このチームではボランチでもドリブル突破から得点することを求められる。「仕掛ける」スピードやテクニックを持つ才能たちは楽しみながら、それにチャレンジしている。井野は「ドリブルが好きだったので、ドリブル多いチームが良い。それが(FC LAVIDAに入る)きっかけになったと思います。ドリブルは楽しい。打開してシュートを決めたりするところが楽しい」。今後は間違いなく警戒されていくはず。それを上回るような力を身につけて、チーム、個々の飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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【特設ページ】newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2016

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