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トップ昇格は通過点、未来のA代表入り誓う東京VユースMF藤本寛也

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 己の可能性を信じ、真っ直ぐな目で未来を見据えている。東京ヴェルディユースのU-17日本代表MF藤本寛也(2年)は、近い将来のプロ入りや2020年に迫る東京五輪だけでなく、その先に待ち構える日本代表入りを狙う。

 東京Vの下部組織で育ち、各年代別代表でのキャリアも積んでいる16歳。今季は一学年上のMF渡辺皓太(3年)が既にトップチームへ帯同し、デビューしていることもあり、その次の代の“顔”としてクラブから大きく期待を寄せられている。

 かつて東京Vユースでプレーしていた日本代表MF小林祐希(磐田)やU-23日本代表MF中島翔哉(FC東京)がそうであったように、自らの目標を臆することなく口に出し、夢への距離を縮めていこうとする藤本の姿勢には、このクラブに脈々と受け継がれている“血”を垣間見ることができる。

 名門復権を目指すトップチームが8年目のJ2を戦うなか、幼き頃から近くで東京Vの姿を見続けてきた若きMFは、決してぶれることなく高みを見つめている。夢との距離をいかにして縮めるか、今すべきことは何か。藤本の視線の先は――。

――新シーズンが始まって、約3か月が経とうとしています。ここまで個人としては順調に来ていますか?
「最初の方のプリンスリーグは良かったのですが、最近は自分でも納得のいかないプレーが続いています。最近はサイドでプレーしているのですが、ボールを失ったり、ミスすることが多くて。ずっと前めのポジションでプレーしているので、点とかアシストとかをもっと取れたらと思っています。自分としては結果が伴っていないので、あまり順調とはいえないですね」

―クラブユース選手権の浦和戦などでは、トップ下ではなくサイドでプレーしていました。やりづらさは?
「そうですね。やっぱり真ん中とかでのプレーが一番やりたいなとは思います」

―個人として、今後の目標についてはどこに置いていますか?
「やっぱりA代表に入ることを前提に。その前にも五輪もありますし。近くになると今のU-19日本代表に入ることですね。僕の世代は次のU-19日本代表の代になるんですけど、そこからどんどん積み重ねて入っていって、飛び級でどんどんA代表に近づいていけるように。将来的にはA代表に入っていけたらと思います」

―一番近い大舞台は東京五輪になりますが?
「東京五輪はやっぱり目標にしています。僕が出られる五輪は、そこしかないので。その代表では中間の年齢になるのですが、まずはそこの代表に入ることを目標にして、今はやっています」

―東京五輪世代の中心となる現・U-19日本代表への距離は?
「今のU-19代表のメンバーがメインになるので、まずはそこの代表に入っていかないと、距離も近くはならないと思うので。今はまず、そこの代表へ飛び級で入れるようにやっています」

―現時点での課題はどこにありますか?
「個人の技術を高めていくのと同時に献身的なところとか、自分の技術以外にも走るところや守備のところとか、運動量を増やしていければと思っています」

―“運動量を増やす”というのはトップチームを見ての影響ですか?
「トップもそうですし、今は世界のサッカーとかを見ていると、そういう戦うところが大切だと感じるので。南米とかもそうですし、技術以外のところでそういう部分が目立つので。そこが強くなったら、さらに選手として良くなっていくと思うし。そういう運動量や戦うという部分、献身的なところはやっていきたいです」

―今年の目標としては2年生ながら、ユースの中心選手として引っ張っていくというところでしょうか?
「そうですね。それはもうユースに上がった最初から思っていて。去年からもそう思ってはいたんですけど、まだまだ足りないので。今年はよりチームの中心としてやって、なおかつトップチームに絡んでいけるようにと思っています」

―今年中のトップチームデビューを目指す?
「今年中が一番いいですね。プロになることが前提だと思うので、プロになることはもう“普通”みたいな。プロに入ることが当然じゃないと、そこから上にはもちろんいけないので。まずは今年中にデビューしたいです」

(取材・文 片岡涼)
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