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[adidas×流経大柏]千葉頂上決戦で延長V弾のエース、FW中村翼「自分が決めないとインハイも勝てない」

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 千葉の名門、流通経済大柏高のエースが7月27日に開幕する平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技での爆発、そしてadidas社の新スパイクコンセプト、“Speed of Light”というテーマに沿って自身の考えるSpeedについて語った。FW中村翼は6月21日の総体千葉県予選決勝で延長後半終了間際に決勝点。ライバル・市立船橋を沈めると同時に、不振からの復活を遂げたエースが結果を残し続けて、名門にタイトルをもたらす。

●FW中村翼
―インターハイ開幕が迫っている
「トーナメント表を見る限り、いい相手と最初から当たるので(流経大柏は2回戦から登場。佐賀東対尚志の勝者と初戦)、いい流れに乗って日本一まで行きたい」

―対戦したいチーム、選手はいる?
「京都橘には自分と同じ年のFWの岩崎悠人選手がいる。自分もFWなので、いいFWとやり合いたい。あと、プレミアの開幕戦で(青森)山田に0-3でやられているので、山田に勝って決勝でヒガシ(東福岡)か市船(市立船橋)と試合をして勝ちたい」

―千葉予選で優勝した影響は?
「市船は評価が高くて、自分たちは評価がよくなかった。本当に、勝たないといけないという気持ちがありましたし、市船には勝たないとヤバイ。みんな、あの時はいい雰囲気だったし、勝ちたいという気持ちが強かったので、勝つことができたんだと思います」

―個人としてもチームとしても自信のつく結果になった
「攻撃はあんまり良くなかったですけど、守備は流経らしくできた。みんな、自信ついたと思いますね。市船は今、プレミア首位ですし、相手がプレミア首位でも『やれる』と。」

―中村君自身にとっても大きな一撃だった
「結果が全然出ていなくて、そろそろ出さないと『まずいな』と思っていた。決勝まで勝ち上がって活躍するなら、ここだという気持ちでしたし、絶対に決めてやろうと思っていました。(あの後)よりシュートを意識するようになりましたし、これまでゴール前だったらパスしていたところをシュートに変えてみたり、シュートの意識が高くなりました」

―自分の役割を再発見している
「FWなのでパスよりもシュート。結果を出せて行けたらいいと思っています」

―シーズン前からエースとして注目されていたが、その期待に応えられない悔しさがあったはず
「全然貢献できなくてチームに申し訳ないと思っていました。みんなからも信頼されていたし、その中で結果出せなくてその期間は本当に悔しかった」

―その間、意識して磨いてきたことは
「やっぱりゴールを決められない時は前の守備を頑張って、守備を頑張れば攻撃に繋がると思ってやっていた。練習から守備を意識していましたし、自分は『前から追えない』と言われていたので自主練で自分から走ったり。技術より気持ちとか体力の面を意識して行っていました」

―チームのために活躍することを目指して
「自分にボールが回ればゴールに繋がるとか、翼に渡ったら点が決まるとか思われたいですね」

―下級生から出場して活躍もしていたが、あと一歩のところで殻を破りきれない印象があった。わずかなところで苦しんできた
「ゴール前までは良いんですけど、最後の結果、ゴールを奪えないというのが自分の課題だと思っている。中学校からそんなにシュートは得意じゃなくて、シュート練もしているけどゴール前で慌てているというか。チームも残留争いで結果がなかなか出なかったことが影響していたかもしれない。もっと冷静にいけば決められるところを強引に行ったり、冷静さを欠いていた」

―今年もプレミアリーグでは苦しんでいるが、チーム復活のためのキープレーヤー
「ここから自分が決めないとインハイも勝てないと思いますし、プレミアも降格してしまう。ここから自分が活躍するという強い気持ちを持ってやりたいです」

―adidasの新スパイクのコンセプトは“光のスピード”。自分自身にとってスピードとは
「自分が得意なのはドリブル。自分が意識しているスピードはドリブルの時の緩急で、一瞬のスピードですね。そこを意識しています」

―そのちょっとところで変わってくる?
「自分は飛び抜けて足の速い選手ではない。でも、一瞬のスピードで相手の後ろとかに入れば、足が自分より速い選手でも置いて行けると思うので意識していますね」

―流経大柏は普段からスピードを重視しているチーム
「持ちすぎるとダメですし、速い攻撃を求められる。常に判断を持ってやらないとトップチームでは厳しいですね」

―着用した「ACE」の印象を
「フィットして横ズレもあまりないのでいいですね」

―個人として一番自信を持っているのは
「ドリブルです。目標は宇佐美選手みたいな選手ですね。前までは相手が飛び込んでから抜きに行っていたんですけど、今は自分から仕掛けて抜く。『怖くない。だから怖くなれ』と言われたので。来てかわすというよりは自分から仕掛けてグイグイ行くようにしている」

―全国大会へ向けて、今年のチームの強みは?
「良い時は守備で粘り強く、良く走り、元気のいいサッカーをする。市船との決勝みたいにみんなが声出していい雰囲気でやれれば負けない。それは自分たちの強みだと思いますね」

―インターハイで観客や関係者にここを見てほしいというところは?
「自分が持ったら何か起こるとか、この選手に渡ったら面白いというところを見て欲しいです」

―目標は
「得点ランキングに入って、チームとしては絶対に日本一行く力があるので、日本一目指していきたい」

(取材・文 吉田太郎)

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