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[クラブユース選手権(U-18)]天候も味方に、札幌U-18が強みのセットプレーとエース菅弾で逆転勝ち!

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[7.25 日本クラブユース選手権(U-18)GS第1節 札幌U-18 2-1 栃木ユース 石関公園]

 7月25日、第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会が群馬県内の各地で開幕した。前橋市石関公園サッカー場では北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道)と栃木SCユース(関東8)が対戦。トップチームから戻ってきたばかりのFW菅大輝の決勝点などで札幌が2-1で逆転勝利を収め、初戦を白星で飾った。

「こんなの群馬じゃないっす」と笑ったのは、3年連続出場となる札幌の菅。曇天の下で気温はあまり上がらず、何より陽射しが弱いことが選手たちを助けた。「2日前に入って暑熱対策をしたのですが、『あれ?』という感じです」と川口卓哉監督も笑う。毎年、札幌にとって群馬の暑さはチームが苦しむ大きな要因であり、「(過去のデータから)初戦はほとんど勝てていない」(菅)という事実もあったのだが、今回は違った。

 もっとも、試合序盤の主導権を握ったのは栃木だった。力強さに加えて周りも見えるFW早乙女達海、アンカーのMF手塚貴大が前後で起点となって4-1-4-1システムのメリットを生かしながらボールを保持。札幌の選手が芝生に苦戦したこともあって、序盤のボール支配は栃木が優位だった。10分には右からのクロスに早乙女が頭で合わせて栃木が先制点を奪い取った。

 ただ、「プリンスリーグでもそうですが、最近のウチはセットプレーから点を取れるのが強み」(川口監督)。21分、MF高野大のFKからDF加藤蓮が強引に押し込んで同点ゴールを奪い取る。栃木が少々オーバーペース気味だったこともあり、この得点を機に札幌が盛り返していくと、30分には相手DFのミスパスを受けた菅がGKと1対1になり、これを冷静にゴールへ流し込んで、逆転。後半は栃木のシュートをゼロに抑え、そのまま2-1で逃げ切って初戦白星を飾った。

 敗れた栃木は前線で目覚ましいプレーを見せた早乙女や高い技術を持つ1年生MF神野淳の巧みなプレーなど見どころも多かったが、39分に手塚が負傷交代になってしまったことも響いて、後半はなかなか攻撃が形にならず。DF濱大耀が中心となる札幌の守りを破るには至らなかった。

[写真]前半21分、札幌は加藤のゴールで同点に追いつく

(取材・文 川端暁彦)
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