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興梠の使い過ぎに注意!? リオ五輪代表、攻撃の優先順位は“奪って速く”

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 リオデジャネイロ五輪代表は26日、翌27日に行われるCSセルジッペとの練習試合に向けてブラジルのアラカジュでトレーニングを行った。2日連続でホテルで静養しているMF大島僚太(川崎F)はこの日も37度1分の熱があり、引き続き静養することになった。

 練習はランニングから始まり、フィジカルトレーニング、ボールを使ったトレーニングをこなすと、フォーメーション練習へと移行。攻撃の組み立ての際にはDF塩谷司(広島)、DF岩波拓也(神戸)、DF植田直通(鹿島)とCBが蹴り出すロングボールから特にサイドを崩す形を繰り返した。

 実はロングボールからの組み立てはメニューに入っていなかったようで、急きょ取り入れたようだ。その意図を手倉森誠監督が明かす。「(興梠)慎三の足元に収めてという意味合いが多いのは嫌だったし、慎三にも裏へと走ってもらう。裏を狙うからこそ、彼の足元が効いてくる。その優先順位を理解してもらいたかった」。

 最前線にキープ力の高いFW興梠慎三(浦和)が入ったことで、彼の足元を経由する攻撃パターンが構築されつつある。しかし、あくまで手倉森ジャパンの攻撃の優先順位は「奪って速く攻めること」であり、その部分を改めて強調するトレーニングとなった。

 その後はフルコートでの11対11を行い、最後に攻撃陣はシュート練習、GK陣はクロスへの対応などをこなして練習を終えた。

■11人対11人並び(※=トレーニングパートナー)
ビブスなし
   興梠 浅野
中島       南野
   原川 遠藤
藤春 植田 塩谷 室屋
    櫛引(中村)

ビブスあり
     小川※
渡辺※ 矢島 井手口 小島※
     冨安※
亀川 秋葉コーチ 岩波 スタッフ
     杉本※

 翌日にはブラジル4部のCSセルジッペとの練習試合が行われる。五輪代表として初の対外試合で、「まずは個人個人のコンディションをしっかり確かめる。そして攻守におけるオーガナイズに対して、しっかり自分の置き場所を理解してもらいたい」と指揮官は狙いを語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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