beacon

[MOM1825]尚志DF常盤悠(3年)_体力と攻撃力武器の注目SBが2ゴール演出

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.27 全国高校総体1回戦 佐賀東高 1-2 尚志高 東広島運動公園陸上競技場]

 尚志高は攻撃自慢の右SB常盤悠(3年)が佐賀東高との差をつける武器となった。前半から特に光っていたのが、深い切り返し。「右でも左でも蹴れる」(仲村浩二監督)からこそ、左右両足のシュートモーションから見せる鋭いキックフェイント、切り返しに相手DFは付いて来ることができなかった。

 前半6分、CKのクリアボールを拾った常盤はキックフェントでDFを置き去りにすると、縦に切れ込んでラストパス。これがMF高橋大河(3年)の先制ゴールを生んだ。その後も常盤の突破と精度の高いキックが相手を苦しめる。13分には右サイドでボールを受けた高橋を外側から追い越してPAへ侵入すると、DFを振りきって右足シュート。GKに止められてゴールとはならず、直後に失点したことを悔やんでいた常盤だが、後半に勝ち越しゴールを演出する。

 後半3分、左CKを蹴りこむと、ニアでクリアしようとした佐賀東DFがオウンゴール。これが決勝点となった。常盤は元々、1年時にボランチを務めていた。だが、2年時は右SBとしてレギュラーポジションを獲得。現在は自身の力が右サイドでより発揮できると感じている。「体力が結構あるので、右サイドの方がいい。自分のオーバーラップとキックの精度。攻撃の部分を見てもらいたい」。

 大学サッカー関係者からの評価も高いSBの目標とする選手は日本代表SB長友佑都。仲村監督も「面白いプレーヤー。守備力が上がれば面白くなる」と期待するDFが、今大会ではその体力と攻撃力を駆使して尚志を躍進させる。

(写真協力=高校サッカー年鑑)

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

TOP