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フル出場の予定が…存在感示したDF岩波、体調不良で途中交代

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[7.27 練習試合 リオ五輪日本代表 1-1 CSセルジッペ]

 存在感を示していた。リオデジャネイロ五輪日本代表DF岩波拓也(神戸)は最終ラインの中央にポジションを取ると、相手の攻撃を体を張った守備ではね返し、攻撃に移れば正確なフィードでリズムをもたらそうとしていた。手倉森誠監督が「フル出場のつもりだった」と明かしたように90分間ピッチに立ち続ける予定だったが、体調不良のため後半17分にピッチを後にした。

 5月のトゥーロン国際大会初戦で負傷して全治6週間と診断されながらも、回復に励んでリオ五輪代表メンバーに選出された岩波。所属する神戸で2試合にフル出場して代表に合流したものの、「ここで叩いておきたかった」(手倉森監督)とセルジッペ戦でもフル出場の予定でピッチに立ち、オーバーエイジのDF塩谷司(広島)とともにCBの位置で先発出場した。

 最終ラインをコントロールして相手をゴールから遠ざけるだけでなく、PA内に進入してこようとする相手を決して見逃さない。気の利いたカバーリングで幾度となく危機を防ぎ、前半38分の相手の決定機を体を張ってブロックするなど集中力の高いプレーを披露。ボール回しでも安定したさばきを見せ、時おり繰り出すロングフィードで好機を生み出そうとした。

 後半からはキャプテンマークを巻き、DF植田直通(鹿島)と久し振りに実戦でコンビを組んだ。しかし、試合前に下痢などの症状があった上に「ゲーム中に吐き気がして、具合が悪くなった」(手倉森監督)と後半17分に交代を余儀なくされた。指揮官が「試合が終わったときには熱もあった」と話したように発熱もあり、メディア対応はなくホテルで静養することになった。

(取材・文 折戸岳彦)

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