beacon

酒井宏樹はマルセイユでスタメンを勝ち取れるのか?仏記者が語る現状と可能性

このエントリーをはてなブックマークに追加

危機に直面するフランスの名門を救う存在になるか?

 フランスの名門マルセイユに移籍し、2016-2017シーズンをリーグ・アンで戦う日本代表DFの酒井宏樹。かつて松井大輔や中田浩二氏がプレーしたリーグ・アンだが、アジア人プレーヤーが成功を収めた例はあまり多くない。

 果たして、酒井宏は成功を勝ち取れるのか? 現地で取材を行っているジャーナリスト、ネイム・ベネドラ氏に話を聞いた。

 マルセイユはリーグ優勝9回、チャンピオンズリーグ優勝1回、フランスカップ優勝10回を誇るフランスきっての強豪クラブとして知られている。しかし、現状はあまり芳しくないようで、「とても複雑な状況にある。これほど悪い時期は今までなかったよ。財政は真っ赤っ赤で、主力選手の放出も免れない状況にある」とコメント。

 実際、クラブは主力プレーヤーのミシー・バチュアイをチェルシーに、ベンジャミン・メンディをモナコに放出している。財政状況、つまりは戦力の確保が難しい状況であることは間違いなさそうだ。

 では、そんなチームの中で酒井宏はどのような立ち位置にいるのだろうか? 同氏いわく、レギュラーとして起用される可能性は高いという。

「右サイドバックに絶対的な存在といえる選手はいない。昨シーズンは主にハビ・マンキージョが務めていたが、アトレティコ・マドリーに復帰してしまった。ブリス・ジャ・ジェジェにしても、レギュラーが確約された選手ではない。サカイにはレギュラーになるチャンスが十分にあるはずだ」

 実際、15日に行われたフレンドリーマッチでは先発出場し、フランク・パッシ監督から、「(活躍は)我々にとって驚きではない。彼のことは分かっていたからね。良いプレーをしているし、システムにうまく合っている。完璧だよ」と絶賛されている。

 危機に直面していると言っていいフランスの名門で酒井宏は浮上への道筋を示すことができるのか。マルセイユのリーグ・アン開幕戦は8月14日。酒井の挑戦がスタートする。

●欧州組完全ガイド
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP