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クロップ監督「大金持ちのクラブが常に勝つようになったらサッカーを辞める」

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 リバプールユルゲン・クロップ監督が、移籍金高騰が著しいサッカー界の現状を危惧した。

 ユベントスが今夏、ナポリからFWゴンサロ・イグアインを獲得。移籍金は9000万ユーロ(約104億円)で、史上3番目の高額移籍となった。またマンチェスター・ユナイテッドがユベントスからFWポール・ポグバを獲得することも間近に迫っており、これが成立すれば、史上最高額の移籍になる見込みだ。

 リバプールも今夏、総額7000万ポンド(約95億円)を費やし、補強を進めた。しかし『ミラー』によると、クロップ監督は仮に費やした金額がそのまま成績に直結するようになってしまったら、サッカー界から離れると話している。

「他のクラブはさらに大金を費やして、トップ選手をコレクションしている。だが、1億ポンドの選手を買ったところで、負傷してしまえば、たちまち状況は難しいものになってしまう。大金を投じるのとは違うアプローチでいかなければならないかって?少なくとも、私は違うやり方でいきたいと考えている。たとえ大金をかけるにしても、他のチームとは違う視点で選手を獲得するつもりだ」

「私が望んでいるのは、確固たるチームスピリットだ。必須のものではないかもしれないが、私はあったほうがいいと思っている。たった11人の素晴らしい選手だけ揃えれば何とかなるなんてありえない。もしそんな日がサッカー界に来てしまったら、私は今の仕事を辞めるよ。なぜなら試合というのは、どう共に戦うかなのだから」

 また移籍に関しては次のように表現している。

「もし全員で同じプールに入ろうとするなら、プールは狭すぎる。同じ選手を全員で獲得しにいくようなことは避けるべきだ。プールの外には多くの選手がいる。キャリアの次の段階で開花するような選手がね。そういった選手を私たちは探している。昨シーズン、素晴らしかった選手を知ることは大事だが、より大切なのは、次の年に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる選手を探すことだ」

「もしそれを現時点でわかっていれば、素晴らしい移籍になるだろうね!しかもめちゃくちゃ安いわけだからさ。それこそが私たちの探している選手。クリエイティブになろうとかそういう話じゃない。クリエイティブであることはかっこいいことだけども。これは、私たちとともに次のステップを歩んでくれる選手を探しているという話だ」

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