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久保に五輪出場の可能性が“少しだけ復活”…霜田ND「非常に落ち込んでいた」

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 ヤングボーイズFW久保裕也がリオデジャネイロ五輪に出場する可能性が復活した。

 リオデジャネイロ五輪日本代表に選出されていた久保は、26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦第1戦シャフタール戦後に五輪代表に合流予定だった。しかし、同試合でFWアレクサンデル・ゲルントが左ヒザを負傷したため、クラブが急きょ久保の派遣見送りを発表。これを受けて、27日朝、霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が交渉のため、ブラジルからスイスに向かっていた。

 スイスからブラジルに戻った霜田NDは29日、翌30日に行われるブラジル戦の公式練習前に取材に応じた。スイスでヤングボーイズのGMとミーティングを行った霜田NDは「結論から言いますと、条件次第で招集に協力するというところまで差し戻しをしてもらうことができた。できるだけ協力をお願いできないかという話をして、久保が五輪に出る可能性が少しだけ復活した状況」と説明した。

 ヤングボーイズは30日にリーグ戦第2節ルガノ戦が行われる。その試合の結果、チーム事情、ケガ人の状況などを考慮して、31日に再度話し合うことになったようだ。

 霜田NDはヤングボーイズのGMと会う前に久保自身とも話す機会があったようで、「非常に落ち込んでいて、裕也のメンタルも心配なので、メンタルのケアをしてあげないといけないと思った。ヨーロッパで活躍することが一番ですが、五輪はずっと目標にしてきた夢の大会で、その夢見ていた五輪に出場したい気持ちが十分に伝わってきた」と話している。

(取材・文 折戸岳彦)

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