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危機的状況に形振り構わず…名古屋実質5バックで執念ドロー、小倉監督「勝ち点1をよしとしないと」

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[7.30 J1第2ステージ第6節 横浜FM0-0名古屋 日産ス]

 クラブ史上最大とも言える危機的状況に形振りかまっていられなかった。名古屋グランパスはこれまで一貫してきた4-2-3-1のシステムから実質5バックの3-6-1に変更。守備の枚数を増やして、リーグワーストの失点数を記録する守備の立て直しを図った。

 狙いは的中した。相手のエースMF中村俊輔が負傷の影響で欠場したこともあったが、相手に攻撃の形を作らせない。ミドルレンジからシュートを打たれる場面はあったが、GK楢崎正剛を中心にしっかりと弾ききった。「何とか守備をという所から入った」と話した小倉隆史監督は、「3バックにした中でしのいだのは、今日は俊輔がいなかったですけど、しっかり抑えてくれた。現状、勝ち点1をよしとしないといけない」と一定の評価を与えた。

 ただ勝ち点1で満足することは出来ない。1ポイントを積み上げただけで、勝ち点19は降格圏のまま。クラブワーストを更新する勝ちなし記録は14戦に伸びている。「十何試合も勝てていない、応援してくれている人もいる、そういうのに報えないのは恥ずかしい」と現状を嘆いたGK楢崎正剛も、「手ごたえ?そんなに大きくはないですけど、少しずつでもという思いはあります。これで点が入っていれば勝てたわけですし、そういうところを意識してやっていくしかない」とチームメイトへの更なる奮起を促した。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J1]第2ステージ第6節 スコア速報

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