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ブラジルに敗戦も収穫語る手倉森監督「辛抱する覚悟を獲得できた」

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[7.30 国際親善試合 日本0-2ブラジル ゴイアニア]

 本大会前の良い“予行演習”となった。リオデジャネイロ五輪日本代表の手倉森誠監督は試合後のテレビインタビューで「鍛えられましたね」と第一声。リオ五輪開催国のブラジルと完全アウェーで戦い、0-2で敗れたものの、収穫もあったようだ。

「クオリティーの高いブラジルに対し、辛抱させられる試合だった。辛抱する覚悟が、この90分で獲得できたのかなと思う」。ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと対戦するリオ五輪本大会も「耐える大会になる」と想定する指揮官にとって、優勝候補筆頭のブラジル相手の強化試合は格好のシミュレーションにもなった。

 先制を許したのは前半33分。MFガブリエウ・バルボーザにドリブル突破を許し、MF原川力、DF塩谷司とかわされてミドルシュートを決められた。“エアポケット”のように空いた中盤のスペース。指揮官は「給水タイムのあとで、(日本の集中が)切れたときに相手は水を得た魚のようにスルスルと抜け出した」と振り返り、「相手が力を出しそうなポイントを察知して、前半をしのがないといけない」と課題を挙げた。

 前半41分にはセットプレーから2失点目。後半は無失点だったとはいえ、ブラジルも徐々に力を抜いたところもあった。いずれにせよ、この経験を本番で生かさない手はない。手倉森監督は「フィジカル、メンタル、オーガナイズ含め、ようやく本大会に入っていくコンディションが整った。あと4日で仕上げていきたい」と、8月4日(日本時間5日)のグループリーグ初戦・ナイジェリア戦を見据えた。

●リオデジャネイロ五輪特集

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