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高木善朗3戦連続弾で東京Vが逃げ切る!!熊本は零封負けで4戦ぶり敗戦

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[7.31 J2第26節 東京V1-0熊本 味スタ]

 J2第26節が31日に各地で行われた。東京ヴェルディはホームでロアッソ熊本と対戦し、1-0で勝利した。後半33分にMF高木善朗が決めたゴールが決勝点。10番の3戦連続弾で2戦ぶり白星を手に入れた。対する熊本は零封負けで4戦ぶり黒星。7月の怒涛の連戦を1勝2分4敗で終えた。

 前節で最下位の群馬に1-2で敗れた東京V。2戦ぶりの勝利をつかむべく、試合へ臨んだ。前節で退場したDF林裕煥が出場停止。4-2-3-1のDFラインでは、DF平智広が7試合ぶりの先発でDF井林章とCBを組んだ。また1トップではFW北脇健慈が5月3日の第11節・山形戦以来、実に15試合ぶりに先発した。

 一方で7月の7連戦を勝利で締めたい熊本は、10番のMF清武功暉とMF上原拓郎が累積警告による出場停止。FW巻誠一郎はベンチ外だった。4-4-2の2トップの一角ではFW齋藤恵太が初めて先発した。
 
 立ち上がり主導権を握ったのは東京V。前半4分にはPA手前で受けたMF船山祐二が後方へパス。受けたMF中後雅喜がミドルシュートを打つも枠を外れた。同7分にはMF高木善朗、同20分にはMF二川孝広がミドルを狙ったが決められず。同23分には船山の右CKに平が頭で合わせるも枠を逸れた。

 前半28分には相手CKからのカウンター。中後のパスに反応した澤井が正面からドリブルで仕掛け、相手をかわして右足アウトでのシュートを狙う。GK佐藤昭大の右手一本に弾かれたが、こぼれに北脇が反応。押し込んだがゴールへ飛び込んだ守護神・佐藤に足で弾き出された。1点が遠い。

 序盤は押し込まれていた熊本だったが、前半15分には惜しい場面も。右サイドからゴール前に流れたクロスは田村にクリアされるが、直後には右サイドを攻め上がったDF藏川洋平がマイナス気味に折り返す。PA内正面のMF八久保颯がダイレクトで狙うも、クロスバー上へ大きく外れた。

 その後、守備の時間が続いていた熊本だったが、前半37分のワンプレーが流れを変える。東京Vのサイドチェンジ、中後からの浮き球をDF田村直也とMF嶋田慎太郎が競り合う。田村が体制を崩し、拾った嶋田が左サイドをドリブルで駆け上がり、シュートを放つ。逆ポストを叩いた。

 この果敢なプレーで勢いに乗った熊本は、積極的に攻めに転じ始める。前半38分には八久保のマイナスのパスからFW平繁龍一が狙うも、田村にクリアされる。前半アディショナルタイムにはカウンターでFW齋藤恵太が抜け出すも、GKに止められた。0-0で前半を折り返す。

 後半から東京Vは二川に代わり、FWアラン・ピニェイロを投入。4-4-2へシステムを変更し、高木善が1列前へポジションを上げ、北脇と2トップを組み、2列目右に澤井、左にアランが入った。対する熊本は後半11分に齋藤に代えて、MF岡本賢明を送る。八久保が1列上がった。

 後半21分には熊本がチャンスを迎える。自陣内でボールを拾った平繁がヒールで流し、受けた岡本が右サイドへスルーパス。抜けた八久保がダイレクトで中へ折り返す。正面に頭から飛び込んだDF植田龍仁朗には合わなかったが、ファーサイドの嶋田が左足ダイレクトで叩く。クロスバー上へ外れた。

 後半30分に熊本は嶋田に代え、MF黒木晃平を投入。東京Vは同32分に北脇に代わり、FW杉本竜士を送る。すると直後のプレーで得点が生まれた。

 後半33分、東京Vのカウンター。杉本のパスを受けたアランが正面からミドルを狙う。ポスト左を叩いたボール。GK佐藤と杉本、澤井が詰めての混戦。多くの選手が足を伸ばすなか、ボールは再びポストを叩き、逆サイドへ跳ね返る。PA右へ詰めていた高木善が左足ですくうようにシュート。ゴールネットを揺らした。高木善の3戦連続となる今季5点目で東京Vが先制する。

 1点を追う熊本は後半39分に平繁に代わり、FW若杉拓哉。逃げ切りたい東京Vは後半44分に得点を決めた高木善に代えて、DF安西幸輝を送る。後半アディショナルタイム4分、熊本は右クロスから八久保がシュート。これは無情にもクロスバーを叩く。東京Vが虎の子1点を守りきり、1-0で勝利した。

(取材・文 片岡涼)
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