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“難しい状況”で合流のFW鈴木武蔵、ブラジルの地を踏めない仲間への思い

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 難しい状況でチームに合流した。リオデジャネイロ五輪日本代表のバックアップメンバーに選出されたFW鈴木武蔵(新潟)は1日昼にブラジルに到着し、午後7時から始まった練習では別メニューで調整を行った。

 FW久保裕也(ヤングボーイズ)の招集問題に結論が出ない中、合流した鈴木。久保が招集されればバックアップメンバーとして大会を迎える可能性が高く、仮に久保の招集が叶わなければ登録メンバーに名を連ねる可能性もある。

 どちらに転ぶか分からない状況であり、モチベーションを保つ難しさもあるだろうが、「そんなことは言ってられないし、自分に与えられた役割をこなさなければいけない」とキッパリ。そこには今までともに戦い、アジアの頂点に立ちながらも、ブラジルまで辿り着けなかった仲間への思いがあるようだ。

「バックアップに選ばれていない選手もいるので、そういう選手のことを考えたら、自分は自分が置かれている立場で精いっぱいやるしかない」

 現状ではバックアップメンバーとして「何かアクシデントがあったときのために、最善の準備をしておきたい」。そして、仮にチャンスが巡ってきたときには「自分の力を存分に発揮してチームに貢献したい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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