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[総体]左足首負傷から3戦ぶり先発の市立船橋FW村上、「気合」の決勝ゴール!!

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[8.2 全国高校総体決勝 市立船橋高 1-0 流通経済大柏高 Eスタ]

 思いを込めた一撃が優勝決定弾となった。市立船橋高は3回戦で左足首を負傷していたFW村上弘有(3年)が3試合ぶりに先発出場。「腫れとか引いていないんですけど、大丈夫です。気合で。Bチームとか昨日まで応援してくれたし、色々考えて応援してくれていたので自分は最後出てチームのために、決勝までみんな連れてきてもらったのでやんないといけない。決めたいなと思っていました」

 その思いが前半アディショナルタイムに表現された。絶妙な飛び出しを見せたMF西羽拓を起点に、それを左サイドでサポートしたMF野本幸太が縦に仕掛けてから中央へ折り返す。これを背番号11が「昨日外していたので、思い切り打とうと思っていました」と左足ダイレクトで強振。この一撃がゴールを破った。

 チームメートへの感謝の思いを込めた一撃。「超嬉しいです。めっちゃ嬉しかったです。絶対優勝したいなと思っていて。みんなが応援してくれていたし、トレーナーの人とかも怪我した時に凄く治療してくれて。それで出れるようになったので、チームのために走って点決めて絶対に優勝したいと思っていました」と振り返ったストライカーはベンチまで走り切ると、サブ組の選手の輪の中に飛び込んで喜んでいた。
 
 その村上にとって流通経済大柏高との試合はリベンジマッチだった。6月の総体千葉県予選決勝では後半開始から交代出場したものの、相手の1年生CB関川郁万に空中戦で完敗。登録では8cm低い関川の跳躍力の前に完全に競り負けてしまった。

 だが、「(空中戦の)入り方が悪くて。だいぶ練習して(GKの)井岡とかに攻守とも手伝ってもらった。正面から行くと叩かれちゃうんで、タッチラインから横から入るようにやった」というこの日は逆に空中戦で五角以上の戦い。ともにコンディションが万全ではなかっただけに、本当の決戦は次回に持ち越しと言えそうだが、前回の悔しさを少し晴らしたFWは、次回の対戦でも空中戦を制圧し、貴重なゴールを決める。

[写真]前半アディショナルタイム、市立船橋FW村上が左足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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