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[総体]「市船の守護神」GK井岡は6試合1失点で頂点「DFと連係しながらやれた」

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[8.2 全国高校総体決勝 市立船橋高 1-0 流通経済大柏高 Eスタ]

 市立船橋高のGK井岡海都(3年)は今大会5試合目の無失点。相手のパワーある攻撃の前に押し込まれる展開で計11本のシュートを浴びたが、我慢強く守りぬいた。後半終盤には井岡自身もややバタバタしてしまう時間帯があったが、それでも大会を通して「市船の守護神」として戦い抜いた。

 準決勝では後半にビッグセーブを含めてゴールを捉えたシュートを安定したセービングで阻止。正面を突いた強烈なシュートをキャッチすることで2次攻撃も許さなかった。伊藤竜一コーチも「ポジショニングが良かった」という守護神の守備。プレミアリーグでは接戦の中で勝敗を分ける一本を止められないこともあったが今大会はそこで1本を決めさせなかった。

 井岡はタイトル奪取を「率直に嬉しかったです。失点は他のチームよりも少なかったと思うんで、そこはDFと連係しながらやれたと思います」と喜んだ。

「派手なプレーは得意ではないので、ポジショニングとか当たり前のプレーとかこだわってやっています」というGKはこの日会場を訪れた先輩GK寺尾凌(現国士舘大)や磐田でブレイク中のGK志村滉に続く存在。次は先輩たち同様、選手権の舞台を踏むために「優勝狙っていきます。(千葉県予選で再戦する)流経はクロス入れてくるチームなので、クロスの対応の強化をしておきます」と力を込めた。

 本人は今大会6試合で1失点という結果を残しながらも大会優秀選手に選出されなかったことを「悔しかった」と唇を噛んだが、地道に努力を重ねてまた市船を勝利へと導く。

(写真協力=高校サッカー年鑑)
 
(取材・文 吉田太郎)
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